日本のエアラインといえば、
青がANA、赤がJALとイメージされるほど
色によって定着している
ブランドイメージ。
ANAといえば青!
というのはパッと思い浮かびますが、
ANAのトレードマークとなっている
ロゴデザインにこめられた意味まで
知っている人は案外少ないのでは
ないでしょうか?
そこで、今回は
「ANAのロゴマーク」
をテーマに、
以下のトピックでお届けします。
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ANAのロゴマークはいつ生まれた?
現在の、ANAのロゴが生まれたのは、
創立から30周年目を迎えた
1982年。
翌年に予定されていたボーイング767の
機体外装デザイン変更を契機に、
ロゴが刷新されました。
ANAのロゴは、
次の要素を重視して決定されたようです。
・国際的視野に立ち、しかも個性的であること
・現代感覚にあふれ、全日空の将来的な発展を示唆すること
・高速の飛行にマッチし、しかも威厳があり、バランスがよいこと
・遠距離からでも、またどのアングルでも同一の視認性イメージを保てること
・単純で明快、しかもグッド・ルックスであること
・これまで高い評価を受けてきたイメージの発展的継承であること
ANAの青色に込められた意味
ANAの飛行機の塗装の基調カラーは、
爽やかなコバルトブルー。
この青色は、
「トリトンブルー」と命名されています。
「トリトン」は、
海王星の第一衛生をさす言葉ですが、
ギリシア神話では、
「海神ポセイドンの息子」として
知られています。
出典:http://ysfc.weblogs.jp/main/2009/03/triaina.html
出典:https://jp.pinterest.com/pin/87820261457418556/
トリトンは、
ほら貝を吹いて「波と風を鎮める神」
として、神話の中では描かれており、
人気のディズニーアニメ
「リトルマーメイド」にも海をおさめる王、
アリエールの父親として描かれています。
ANAのロゴマークに用いられている
「トリトンブルー」には、
海と空の違いはあるものの、
このギリシャ神話にあやかり、
「飛行機の運航の無事と安全」を
願う気持ちがこめられているのだとか。
参考:http://www.ana.co.jp/travelandlife/feature/trivia/vol07/
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ANAの旧ロゴマークは?
実は、ANAには、
もうひとつのシンボルカラーがありました。
「モヒカンブルー」
と名付けられているカラーです。
出典:http://photohito.com/photo/1909095/
トリトンブルーが登場し、
機体のデザインが刷新されたのは、
「1982年」だということを
冒頭でご紹介しましたが、
それまでの機体外装デザインは
「モヒカンルック」と呼ばれ、
ANAを象徴するカラーリングとなっていました。
全日本空輸の前身の1つは、
日本ヘリコプター輸送株式会社。
ANAは、「ニッペリ」と呼ばれた
日本ヘリコプター)時代を経て、
ANAが航空機事業に参入したのは、
1950年代のこと。
当時のANAの飛行機の機体には、
ルネッサンス期の巨匠、
レオナルド・ダ・ヴィンチが
発明したヘリコプターを構想した絵が
そのまま会社のロゴとして
描かれていました。
参考:http://granpat.exblog.jp/tags/%E3%83%A2%E3%83%92%E3%82%AB%E3%83%B3%E3%82%B8%E3%82%A7%E3%83%83%E3%83%88/
その後も、キャンペーン目的で、
特別塗装のモヒカンジェットが
2009年12月に復活するなどして
注目を集めています。
そして、
ANAの前身である「日本ヘリコプター」を
象徴するかのように、
垂直尾翼には
レオナルド・ダ・ヴィンチが
考案したヘリコプターの図柄が
くっきりとマーキングされています。
出典:http://airman.jp/2010/01/30/post_86-2.html
そして、
レオナルド・ダ・ヴィンチが
考案したエアスクリュー(Air Acrew)の
参考画像がこちら↓
出典:http://www.e-khp.com/davinci.htm
空を飛ぶための
数々のアイデアのひとつとして考え出され、
螺旋状の羽を高速回転させ、
空気を押し下げれば“空を飛べる”
という発想をカタチにしたものです。
大空を自由に駆け巡るという壮大な夢を
ロゴとして採用していた全日空。
ロゴやカラーにこめられた
「空への熱い想い」を感じました。
ちなみに、このエア・スクリューは、
現代のヘリコプターの先祖として
考えられており、
ダ・ヴィンチの誕生日である
「4月15日」がヘリコプターの日となるなど、
レオナルド・ダ・ヴィンチが残した
業績の中でも、最も馴染み深いものの
1つと言えます。
他にも、レオナルド・ダ・ヴィンチは、
様々な夢を発明という形で
具体化しており、その一端を
「Le macchine di Leonardo da Vinci」という
キーワードで検索すると、
ダ・ヴィンチが発明した
様々な機械を眺めることができます。
最後に
いかがでしたでしょうか。
一見シンプルで美しく見えるANAの
ロゴマークやシンボルカラーには、
大空をかける熱い情熱と、
安全への想いがこめられていたんですね。
空を見上げて
青い飛行機が飛んでいたら、
ANAのロゴデザインのことを思い出し、
まるで少年のような爽やかで純粋な気持ちに
少し思いを馳せてみるのも
悪くないかもしれません。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
他の記事もどうぞごゆるりと
お楽しみ下さい。
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