栄誉ある快挙です!

2015年のイグノーベル賞を
今年もまた日本人が受賞しました。

2014年は「物理学賞」でしたが、
今回は「医学賞」とのこと。

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受賞者の木俣Drとは?

kimataDr
出典:http://kimatahajime-clinic.com/doctor/index.html

2015年のイグノーベル賞を
受賞したのは、大阪寝屋川市で
木俣肇クリニックの院長を
務めるドクター木俣肇氏。

なんと、
「キスをすることで
皮膚のアレルギー反応が低減することを
実証した」という、驚きのテーマに対して
イグノーベル医学賞を受賞されました。

木俣Drのイグノーベル賞、どんな研究で受賞?

報道によると、木俣Drが行った
嘘のようなホントの実験は
こんな内容だったようです。

kiss

アトピー性皮膚炎やアレルギー性鼻炎の患者と
健常者それぞれ30人ずつ計90人に対し、
それぞれの恋人やパートナーと
静かな音楽の流れる個室で30分間、
自由にキスをしてもらった。

キスの前後でアレルギー反応の強度を
調べる皮膚テストや血中成分を測定したところ、
改善傾向がみられた。

2週間後、今度は同じカップルにキスをせずに
部屋で30分抱き合ってもらったが、
効果は確認されなかった。

さらに性交でもキスと同様の効果があることを確かめ、
2004年に論文を専門誌に発表した。

出典:http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20150918-00000016-asahi-soci

なお、木俣Drは
今回のイグノーベル賞受賞に対して

「人間が本来持っている
自然治癒力ともいうべき
豊かな感情を大いに利用して、
アレルギー反応を減弱させてほしい」

とのコメントを発表したそうです。

木俣Drは脱ステロイド治療の名医

実は、木俣Drは、知る人ぞ知る、
脱ステロイド治療の名医。

kyodai

京都大学医学部卒で
数年前に独立開業されました。

実際に治療を受けて
先生に感謝しているという患者さんの
口コミによると、
「研究の実績があり、
なおかつその研究の延長線上として、
脱ステロイドの臨床を実践している
という方」は珍しいとのこと。

木俣Drは、独立開業前に
守口敬任会病院や協和会病院でも
勤務医としてお勤めされていた
ご経験があり、当時より
先生を慕っていた患者さんも
多数いらっしゃる様子です。

キスをテーマにした大真面目な研究の背景とは?

木俣Drのブログを拝見していたところ
こんな温かいDrのメッセージを見つけました。

アトピー性皮膚炎の治療や
ケアには根気がいること。
母親だけでなく父親も参加して、

「チームワークで
アトピー性皮膚炎を克服してください。」

「アトピー性皮膚炎の原因は様々で、
まだまだ不明な点が多いのが現状です。

私は少なくとも、
アレルギー、細菌感染症、
ストレスの3つの原因があると思っています。

これらを同時に治療しないと改善が長引きます。
その他にも、保湿剤依存症というものがあり、
外用薬をたっぷり塗布している方は、
皮膚の改善が遅れる事があります。」

文章のスキマから、
ステロイド剤に頼らない治療に対する
熱い思いが垣間見えます。

今回イグノーベル賞を受賞された
背景には、臨床の現場でのニーズがあって、
ストレスの軽減を
ステロイドに頼らずに図る方法として
キスという手段を、
すごく真面目に考案されたという事情が
あるのかもしれないですね。

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ちなみに、ブログではこんな事例も紹介されていました。
東海地方から通院されていた患者さんで、
食習慣を洋食から和食に変更することによって
約1年かけて改善されたケースとのこと。

このお子さんは朝はパンで洋食派で、スナック菓子も大好きという洋菓子派でした。更に家族で時々、ファストフードも食べるというファストフード派でもありました。ファストフードは高脂肪のことはいうまでもありません。そこで食生活で和食にすることを勧めました。洋食は脂肪分が多く、痒みが増します。たとえばお茶碗一杯のごはんと、食パン1枚ではカロリーはほぼ同じですが、脂質が食パンのほうが何と20倍以上多いのです。

朝はごはんと味噌汁、納豆、海苔、魚(フライではなく、煮魚か焼き魚)にしてもらい、食生活では全体的に魚を主体で肉を減らして、更に脂肪分も減らしてもらいました。スナック菓子も辞めて、おやつは脂っこいスナック菓子は全て辞め、和菓子のせんべいにしてもらいように、指導しました。

その後、待合室でスタッフの方が、更に詳しく、リバウンドの経過、食生活、リント布(という患部をカバーする柔らかい布)のカバーの説明をされました。スタッフの方はご両親の不安の共感もして下さり、来た時とは別人のように明るく、そのご両親は帰られました。

ご両親も朝はパンの洋食派でしたが、すぐにご家族全員和食派になり、納豆もご家族全員で毎朝1パック食べるようになりました。スナック菓子、ファストフードは一切無しです。その後、そのお子さんは痒みも不眠も次第に改善して、ご両親も受診の度に不安が減り笑顔が見られるようになりました。そして、約1年かかりましたが、そのお子さんは治癒されました。東海地区からの通院、本当にお疲れ様でした。チーム木俣のサポートが改善を早めた嬉しい実例です。

アトピー性皮膚炎やステロイド剤のこと、
保湿剤の使い方等でお悩みの方は、
先生のブログをチェックしたり、
可能であれば、実際に診察を受けてみるのも
よいかもしれません。

ご参考までに
木俣Drのクリニックの
ホームページはこちらです。

イグノーベル賞とは?

ちなみに、イグノーベル賞は、
思わず笑ってしまう
ユーモアに満ちた科学研究に対して
贈られる賞で、なんと連続9年、
日本人が受賞しているそうです。

ignobel
出典:http://www.cgegg.co.jp/blog/2010/08/post-412.html

イグノーベル賞の創設は1991年。
創設者は、イスラエルの
科学ユーモア雑誌編集者、マーク・エイブラハムズ氏。

「ノーベル賞」の名前の由来は
創設者「アルフレッド・ノーベル」にちなんでいますが、
「イグノーベル賞」はノーベル賞のパロディ。

否定的な意味を持つ接頭辞「Ig」をつけた造語で、
英語の「ignoble」という単語をかけたジョークだとか。

同賞には、工学賞、物理学賞、医学賞、心理学賞、
化学賞、文学賞、経済学賞、学際研究賞、平和賞、生物学賞などの部門があり、
毎年秋に、風変わりな研究など10の個人やグループに対し、
時には笑いと賞賛を、時には皮肉を込めて授与されるそうです。

なお、ウィキペディアには
過去のイグノーベル賞の受賞者一覧
掲載されています。

東京大学や大手メーカーの方々をはじめ、
実にいろいろな名だたる人が
大真面目に幅広いテーマの研究に
取り組んでいるんですね~。

1992年の医学賞は、資生堂の研究員
「足の匂いの原因となる化学物質の特定」という研究に対して

1997年の経済学賞、バンダイ社員
「たまごっち」により、数百万人分の労働時間を仮想ペットの飼育に費やさせたことに対して

昨年のイグノーベル賞のテーマも衝撃的でした!

2014年の物理学賞、北里大学教授他
「床に置かれたバナナの皮を、人間が踏んだときの摩擦の大きさを計測した研究に対して」

受賞者の馬渕清資教授は、ご家族にもナイショで
黙々と研究を続けてこられたご様子。
強い信念と継続力がないと、できないことですね^^

かつて自動車メーカーBMWのCMに、
滑りやすい道でも安定走行できる
アピール材料として、バナナの皮が使われていて
バナナの皮を踏んだら滑りやすい!
というのは、世界共通のネタなんだと感じたことがありましたが、
なのに、科学的に証明されたことがそれまでなかったんだとか。

ちなみに、今年のイグノーベル賞では、
スロバキアの医師たちが、
木俣肇院長と医学賞を共同受賞ており、
彼らの研究のテーマも「キス」だとか。

なんでも、男女がディープキスをすると、
男性のDNAの一部が女性の唾液中に
1時間近く残っていることを発見したそうで…
一体全体、どうしてそんな研究をしようと
思い立ったのかが気になるところです^^;

案外身近な事象だったりするのに、
人間の生命のヒミツも、
まだまだ神秘に包まれていて、
わかっていないことの方が多いのかもしれませんね。

また、
まるで冗談のようなテーマに
大真面目に取り組んでいる方々が
いることを目の当たりにして、
たった一度の人生、
童心のような探求心をもって
信念を貫く生き方というのも
素敵だなぁ~と、ふと思った今日この頃でした。

長文、最後までお読みいただき、ありがとうございました。

次回の投稿で、またお会いしましょう!

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