突然不意を突くように
やってくる巨大地震。

その時それぞれがいる場所で、
どこに逃げたら安全なのか、
とっさの判断を求められます。

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かつては
地震の時は「トイレ」に
逃げたら安全
と言われていました。

しかし、
最近の事情は、
昔とは異なっているようです。

必ずしも、
昔の言い伝えが
当てはまるわけではない
現代。

地震が発生したとき、
もしくは日常の備えとして、
どこに避難するのがよいのか、
について知っておくことは重要です。

誰しもが抱く
こんな素朴なテーマを
今回は取り上げます、

地震の避難先トイレは安全?

地震トイレ安全対策逆流

おばあちゃんの知恵袋
に代表されるように、
昔からの言い伝えや
暮らしの工夫・知恵には、
学ぶところが多くあったりします。

かつて、
「地震が起きたときに
逃げる場所の代表格といえば、
「トイレ」。

そして、
「地震が起きたら
トイレに逃げなさい!」
言われたのには、
理由があるのです。

トイレが地震の避難先だった理由とは?

地震トイレ被害倒壊
その理由とは、

「トイレは柱に囲まれているから」

トイレは、柱の本数が多く、
他の部屋に比べて丈夫で、
安全性が高い、
と考えられてきたためなのだとか。

しかし、
長く言い伝えられ、
信じられてきたこの法則に
変化が起きているようです。

トイレはむしろ危ない?その理由は?

危機管理アドバイザーの
国崎信江氏によると、

「地震が起きたら、
トイレに逃げなさい!」
の法則が当てはまるのは、
昭和までに建てられた建築物。

最近では、
むしろトイレに逃げ込むのは、
閉じ込められるリスクが
ある」との指摘もある様子。

これには、理由があります。

かつてと、昨今とでは、
建築工法はもとより、
建築時に遵守が求められる
「建築基準」の定めも
大きく異なっているのです。

家の構造や、
守るべき基準が異なるために、
昔と今とで、
同じ法則が当てはまるとは
限らなくなってきているのです。

避難先は建物条件で異なる

近年は、柱ではなく、
『間仕切り工法』と呼ばれる
建築工法が主流となっています。

この工法では、柱だけではなく、
石膏パネル等で囲んで
面で強度を確保する考え方に
基づいて、強度の計算が行われます。

そのため、
柱の多い・少ないというよりは、
面の強さという意味で、
結果的に、トイレも他の部屋も、
強度が同程度確保されるように
なったようです。

まずは建築時期で避難先を判断

つまり、

●昭和以前に建てられた家
→トイレに逃げるは一利あり

●平成以降に建てられた家
→トイレは必ずしも逃げる先として適切ではない

と言えるでしょう。

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平成以降の建物の避難先はどこがいい?

では、
平成以降に建てられた家の場合、
地震のときに、どこに
逃げるのがよいのでしょうか?

まず、
平成以降に建てられた家の場合、
その建築手法に基づき、
トイレも他の部屋も
同等程度の強度が
保たれていることが多いため、
必ずしも、トイレがベストな
避難先とは言えません。

そして、
木造住宅の場合は、
2階を寝室とするとよい、
と、よく言われます。

大きな地震が発生した場合に、
1階は押しつぶされてしまうものの、
2階は上に載っている重量が
1階とは異なるため、
つぶれずに残る、ということが
多いためです。

ちなみに、
内閣府の公式サイト上では
地震時の家の中での安全な場所に関して、
こんな情報を見つけました。

★耐震性のある家にいるなら1階、
★耐震性のない家なら2階
にいるのが安心です

これは、
某大学教授の談話とのこと。

ちなみに、
耐震性のある住宅の場合、
1階にいるメリットは
必要時に、
家から外に逃げるという行動が
とりやすい、という点にあるようです。

最近は、採光を重視し、
2階をリビングにするケースも
増えているようですが、
防犯上、そして災害時、
いざとなったときに
身を守るために、どのように
判断・行動すべきか、
についても、日ごろから考えて、
備えをしておくとよいのではないでしょうか。

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

どうぞ他の記事もごゆるりと
お楽しみ下さい。

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