梅雨を彩る
代表的な花といえば紫陽花。

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ところが、
花瓶に紫陽花の切り花を
さしておくと、
すぐに、しおれたり、
枯れてしまったりします。

そこで、
今回は、紫陽花の切り花を
テーマに、しおれる原因や
花瓶で長持ちさせながら、
長く切り花を愉しむための
方法やコツについて、
以下のトピックでご紹介します。

紫陽花は季節の贈り物

三室戸寺紫陽花ライトアップ

梅雨のシーズンが近づくと、
誰しもが連想する
季節の花といえば、
紫陽花ではないでしょうか。

家々の軒先で、
しっとりと雨に濡れながら
色づく様は、
なんとも言えない美しさとともに
季節の移ろいを感じさせて
くれたりします。

そんな
紫陽花の切り花を
花瓶に生けたものの、
あっという間に枯れたり
しおれたりして、
ガッカリした経験をお持ちの
方も多いのではないでしょうか?

紫陽花の切り花は、
何故しおれやすいのでしょうか?

もう少し長く
切り花が枯れずに
長持ちする妙案には、
どのようなものがあるのでしょうか?

紫陽花がしおれる枯れる原因は何?

紫陽花しおれる枯れる原因

紫陽花の切り花が、
しおれやすかったり、
枯れやすい原因は、
「水分量」にあります。

紫陽花の切り花は、
茎から水を吸い上げますが、
同時に、葉や花から水分が発散されるため、
吸い上げる量に対して、
発散する量が多くなると、
紫陽花の切り花の水分が不足して、
しおれやすくなります。

紫陽花を花瓶で長持ちさせる方法は?

紫陽花長持ち切り花枯れる
出典:https://hokuohkurashi.com/note/82922

花瓶に生けたばかりの
美しい紫陽花が、
わずかな期間のうちに、
しおれたり、枯れたりすると、
なんともかわいそうで、
見ている方も、
がっかりした気持ちになったりも
しますよね。

そんなトラブルを避けて、
ぜひ紫陽花の花もちを良くするために
試していただきたい
いくつかの方法があります。

紫陽花の水切りをする

紫陽花切り花長持ち水切り方

まず、
紫陽花の葉の枚数を、
やや減らします。

水分は葉から蒸発していくため、
必要枚数に絞ることにより、
水分の発散を防ごうという趣旨です。

その上で、
たっぷりの水を入れた
大き目の容器や
バケツなどの中で、
紫陽花の切り花の茎を
水につけた状態で
「水切り」しましょう。

水切りのポイントは、
水中で行うこと。

茎の中に空気が侵入するのを防ぎ、
茎の中に水が吸い上げられやすく
するために重要になります。

紫陽花水切り長持ち切り花
出典:http://aki-fs.com/flower/design/cutflower/

また、
はさみで茎を切るときは、
斜めに切りましょう。
表面面積が広くなるので
水分吸収がよりよくなります。

空気中で花材を切ると、
切り口から導管に空気が入るため、
水にさしても空気が妨げとなって、
花材がに水が上がりません。

水切りをするときは、くれぐれも
水中で行うこと、
また、何回か切り戻すことで、
導管中の水とつなげり、
水が上がりやすくなります。

水切りは、紫陽花に限らず、
その他の切り花でも幅広く利用できる
手法ですので、
切り花を美しく長持ちさせるために、
活用するとよいでしょう。

紫陽花の湯上げは何故効く?

もうひとつ、
水切りと並んで効果的な方法があります。

それは、「湯上げ」。

湯上げは、お花の茎の先端を、
お湯につける方法です。

お花をお湯につけてしまって
大丈夫なの?逆に枯れてしまわない?
と、心配思われる方も
いらっしゃるかもしれません。

実は、
一般的にあまり
知られていないのですが、
「湯上げ」は、プロのお花屋さんが
よく使う方法。

特に、茎の太い植物に対して有効で、
より効果的に
切り花の鮮度を保つことができます。

湯上げの仕組みは、
紫陽花の根元に熱を加えることで、
水分が吸い上げられる
茎の管を収縮させて、
水を一気に吸わせる方法です。

湯上げは、
しおれた花を回復させる
ための応急処置としても
有効です。

紫陽花の湯上げの方法は?

湯上げは、
以下のステップで行います。

①保護のために、
紫陽花の切り花全体を新聞紙で巻きます。

※これは、湯上げの時に茎を浸す
お湯の熱にあたって、紫陽花の葉や枝が、
ダメージを受けないようにするために行います。

※お湯に浸す部分の茎のみを出した状態で、
葉と花を新聞紙で包むイメージです。

②バケツに深水を用意します。

※お湯に茎をひたしたあとに
必要になるため、
先に準備しておくと慌てません。

③お湯を沸騰させ、
バケツの中に3~5センチほど注ぎ込みます。

※お湯は湯沸かし器・ポットのお湯でも構いません。
お湯があまり多すぎると、
茎を傷めるもとになりうるので、
適量を用意しましょう。

④「①」で用意した新聞紙で巻いた
紫陽花の茎を③で用意したお湯につけて、
10~20秒ほど待ちます。

このとき、
茎に巻いている新聞紙にお湯が
浸されてうつらないか、注意しましょう。

⑤所定の時間が経過したら、次は、
「②」で用意した深い水につけた上で、
無事水上げがされているかどうかを
確認して下さい。

万が一、
暑い熱湯で茎の色が変色した場合は、
当該箇所を水中で水切りして、
花瓶にさすとよいでしょう。

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紫陽花の枝を焼く根焼きの方法とは?

もうひとつ、
昔からの知恵として、
よく行われるのが、
茎の先端をガスの火などで
焼く方法。

「根焼き」とも呼ばれます。

①根焼きを行う際には、
まず始めに水切りをしておきます。

②次に、紫陽花の切り花の上部、
およそ3分の2程度を新聞紙などで、
軽く包みます。

※新聞紙で包むのは、
熱気でお花が痛まないように
保護するためです。

※茎は、火で焼くので、包まずに、
新聞紙から出た状態にしておきましょう。

③容器に水をはった
バケツなどの入れ物を
あらかじめ用意しておきます。

④ガスコンロの火を点火します。
②で新聞紙に包んだ紫陽花の切り花は、
火に対して斜めに持った状態で、
お花の茎だけを焼きます。

⑤だいたい、根本1〜2cmほど黒く炭化するまで
直火焼きしたら、すぐに水をはった容器に茎をつけ、
そのまま水あげします。

この方法は、
紫陽花と並んで、バラにも
おすすめの切り花維持の方法だったりします。

水が下がり、もうダメかと思ったときも、
あきらめずに、ぜひ焼きしてから、
深水につけておいてみて下さい。

翌日には、花の枝が、
驚くほど元気を回復している
ことと思います。

但し、
根焼きの際には、火を使うので、
十分注意が必要です。

くれぐれもやけどしないよう、
必ず火に対して斜めに
お花を向けて焼くようにしましょう。

紫陽花の切り花をめでよう

いかがでしたでしょうか。

今日は、
紫陽花の切り花を例に、
しおれたり、枯れそうになったときに
どのような方法が、切り花の
元気を回復させ、
長く紫陽花を楽しめるコツとして、
効果的なのかをご紹介しました。

紫陽花の色は、
刻々と変化します。

そして、
紫陽花は品種改良を重ねることで、
より清楚な花、
よりゴージャスな花、
など、様々な品種を
発表しています。

色も形も、大きさも、
様々な多様性に富む
紫陽花の株。

一年で一度あえる
季節の花、紫陽花。

今回ご紹介した方法を生かしながら、
まるで宝石のような
美しい紫陽花の切り花を、
少しでも長く楽しんでいただけることを
心をこめて願っています。

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

どうぞ他の記事も
ごゆるりとお楽しみ下さい。

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