厳しい寒さが和らぎ、春が近づくと、
過ごしやすくなり、お出かけ日和も増えますよね?

一方で、
この時期花粉症の方にとってつらいのが、
花粉による症状。

日本は南北に細長い地形のために、
花粉の時期や量にも地域差があります。

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とりわけ、
スギ花粉は、風によって大量の花粉が
長い距離飛ばされる「風媒花」。

列島津々浦々に拡散するため、影響力が強く、
このスギ花粉による症状で
毎年悩まされている方も多いのではないでしょうか?

そこで、今回はスギ花粉をテーマに、
以下のトピックでお届します。

スギ花粉いつから飛び始めるの?

寒い時期は、
まだスギ花粉は大丈夫・・・と
思いがちだったりしませんか?

ところが、なんと、
スギ花粉の飛散は2月から始まっています。

こちらは、
2016年の全国のスギ花粉の飛散予測です。

桜前線ならぬ、「スギ花粉前線」。

スギ花粉情報ピーク時期
出典:http://www.tenki.jp/pollen/expectation.html

日本気象協会の観測によろうと、
東京都で飛散開始が確認されたのは、
「2月13日」。

そして、2月の下旬には
九州から関東地方の多くの場所で
花粉シーズンを迎えます。

この時期、天気が荒れて、
強い風が吹き荒れたりすることがありますよね?
「春の嵐」といったり
「春一番」と呼んだりしますが、
日本列島を吹き荒れる強風にのって、
花粉は一気に飛散し始めるのです。

2016年は2月中旬を過ぎた時点で、
九州から関東地方にかけて、
スギ花粉の飛散数が増加し、
北陸や東北地方の一部も飛散開始しました。

スギ花粉のピークはいつ?

スギ花粉のピークは、列島の南から北へと
次第に移動していく形で訪れます。

日本気象協会の発表によりますと、
各地のピーク予想は以下のとおり。

●九州・・・2月下旬~3月上旬
●四国、関西、関東・・・3月上旬~中旬
●北陸・東北・・・3月中旬~下旬

このうち、「花粉カレンダー」(※)によると、
関東と東北地方は、ピークを過ぎた後も、
4月頃までスギ花粉の飛散が続く見込みで、
他の地域に比べて、より長くスギ花粉の影響を
受ける可能性があります。

なので、ピークを過ぎても、油断せず、
スギ花粉や体調への影響を考慮した花粉対策を
とられることをお勧めします。

※監修:日本医科大学大学院医学研究科 頭頸部感覚器科学分野 教授 大久保公裕先生

スギ花粉の飛ぶ量は昨年より多い?少ない?

さて、
花粉がどれぐらい飛ぶか、
いつまで飛ぶか、また、
一番たくさん飛ぶ時期(ピーク)がいつになるかは、
大きく左右するのが「気候」です。

気温が高く、お天気の日が多く、日照時間が長いと
花芽が育ちやすくなり、花粉量も増加。

逆に、
低温で雨が多く、日照不足の日が続くと、
花芽が形成されにくくなるので、
花粉の量も減ります。

では、
2016年に飛ぶスギ花粉の量は、
どの程度なのでしょうか?

前シーズンと比べた飛散量は?

前年比でみた場合の、2016年の花粉の飛散量は、
各地で以下のとおりとなっています。

●九州・四国・東海・関東甲信地方・・・多め
●中国地方・・・前シーズン並み
●近畿・北陸・東北・北海道・・・やや少ない

例年と比べた飛散量は?

一方、例年比でみた場合の、
2016年のスギ花粉の飛散量は、以下のとおりとなっています。
●東北・・・平年並み
●その他の地域・・・例年より少なく、例年の半分以下

前シーズンと比べた場合は「多め」と
なっている花粉量も、
実は、例年比で見ると、
「平年並みか、少ない」ぐらいなんですね。

これは、
2015年の夏の気候の影響によるもの。

昨年の夏は、北・東日本では、
日照時間と降水量はほぼ平年並みとなった一方で、
西日本では、2014年と同様に、
低温・日照不足・多雨となり、
花粉が育ちにくかったことが、
花粉の量を抑える結果につながっているようです。

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スギ花粉の期間は?いつまで続く?

つらい花粉症の症状も、
花粉の飛散の収束とともに、軽くなるかと思います。

各地のスギ花粉の飛散時期は以下のとおり。

東北と関東は、4月まで油断できませんが、
他の地域は3月を目途に飛散はおさまっていく見込みです。

東北:2月下旬~4月中旬
関東:2月下旬~4月末
東海:2月下旬~3月中旬
関西:2月下旬~3月末
九州:2月中旬~3月中旬

なお、
スギ花粉のピークが終わった後は、
各地でヒノキ花粉がピークを迎える見込みです。

スギ花粉に反応する体質の方は、
ヒノキ花粉にも対してもアレルギー反応を
示す方も多くいらっしゃると聞きます。

金沢と仙台は4月にヒノキ花粉が飛散しますが、
今年は飛散数が比較的少なく、
はっきりとしたピークはない見込みとのこと。

花粉によるインパクトが極力少なくてすむとよいですね。

ちなみに、
北海道ではスギやヒノキの分布が非常に限られており、
道南の一部を除けばスギ花粉症の問題も
あまりでない様子。

花粉症がつらかったら、
北海道に行けば大丈夫などという話も聞いたりしますが、
最近は北海道の都市部で
春先のシラカバによる花粉症が増えてきているみたいですね。

日本列島津々浦々、ところかわれば
花粉の種類や飛散量も変わり、
からだへのインパクトも変わります。

ご自身のからだに影響する
花粉の飛散のタイミングや量を早めに把握し、
つらい症状への対処に役立てていただけたらと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。
どうぞ他の投稿もごゆるりとお楽しみください。

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