秋の味覚といえば、栗!

摂れたての栗の実は
艶々黒光りして、とっても綺麗です。

生のままおいておくとすぐに
傷んでしまうし、かといって、
蒸して食べるだけだと
ほどなく飽きてしまうもの。

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そこで、
栗の渋皮煮を作ることをお勧めします!

まとめて作って保存すれば
長く日持ちするので、
好きなときに美味しくいただくことができます。

栗の渋皮煮

お茶うけとしていただいてもいいし、
ケーキにトッピングするのもよし。

季節が届けてくれる贈り物を
ぜひ渋皮煮にして楽しみましょう!

渋皮煮を上手に仕上げる3つのポイント

まず、渋皮煮を作る前に、
栗の取り扱いについての
注意点がいくつかあります。

とってもシンプルなのですが、
これを守るかどうかで、
仕上がりに差が出てきます。

ぜひお目通し下さいね~

その1:
作業中は栗が空気に触れないように☆

その2:
栗をゆでるときは優しい火加減で栗を躍らせない☆

その3:
皮を剝くときに渋皮を傷つけないで☆
(皮や筋はあく抜きしているうちに
だんだん取れやすくなるので、最初から頑張らないのが吉)

これらを守ることで、
栗がパサついたり、
割れやすくなったりするリスクを
かなりの程度減らすことができます♪

また、美味しい栗の渋皮煮を作る
一番の秘訣は、
よく熟した新鮮な栗の実を使うこと。

熟れていない栗の実や
古くなった栗の実を使うと、
例え丁寧にあく抜きをしても
柔らかくならないことがあります。

おいしさの厳選は良質な素材から♪

ちなみに、シロップを作るときの砂糖の量はお好みでOkです。
長期保存用は多めが無難です。

材料の目安


・栗:1kg

・重曹:大さじ1×2~3回
(栗の状態と相談しながらあく抜きの回数を決定)

・砂糖:900g(お好みで)

・ラム酒orブランデー 大さじ2(お好みで)


【1】下準備

栗の一番外側の硬い皮を「鬼皮」と呼びます。
渋皮煮を作るときに、何が手間がかかるかというと、
この鬼皮剝き。

結構力がいる上に、皮がつるつる滑って
手元が危なかったりします。

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そこで、この手ごわい鬼皮を
剥きやすくするために、
まず、栗を一晩水につけて置いて下さい。

時間がないよという方は、
栗が浸るぐらいたっぷりのお湯を沸かして
火をとめ、沸騰したお湯に栗を入れた後、
冷めるまで置く方法でもOKです。

栗の重量は先に把握しておくべし

なお、重さを把握していない場合には、
この段階で、全体の重さを
あらかじめ測っておくと良いかもしれません。

鬼皮は、栗の重量の
およそ10~15%を占めます。

そして栗の重さの85~90%が
栗の実の重さ、ということになります。

全体量さえわかれば、
あとはおよそ計算して求めることができます。

栗の渋皮煮を作ったことがある方は
ご経験済と思いますが、
栗は、水につけて作業する上、
あく抜きが進むにつれて
次第に柔らかくなるので扱いにくく
重量を測りにくくなります。

なので、
あらかじめ知っておくと、
あとで保存用のシロップを
作るときの砂糖の量の計算に役立つので
この段階での測定をお勧めします。

鬼皮をもっと楽に剝く裏技

なお、鬼皮を
もっと楽に剝きたいという方には、
クックパッドのこちらのレシピが参考になります。

栗を一晩水に漬けた後、
鍋に栗とたっぷりの水と重曹大さじ1を入れて
火にかけて沸騰したら弱火にして10分煮る
→ゆで汁を捨てる、という行程を
2回繰り返すと、各段に皮が
剝きやすくなるようです。

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こんな風にパクッ!と
鬼皮が気持ちよく割れてくれたら、
さほど力をかけずに作業がはかどり、
鬼皮が楽ちんになりそうですね!

ご興味のある方は、お試しあれ♪

【2】鬼皮を剝く

さて、
栗は、いきなり皮を剝き始めるのではなく、
【1】の作業をしておくだけで、
ずいぶん作業がはかどりやすくなります。

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渋皮を傷つけないよう
浅めに包丁を入れて、鬼皮を
ひとつずつ剝いていきます。

鬼皮がおよそとれたらOkです。
この段階では、
渋皮についている筋や余分なものを
それ以上取ろうと努力しないで下さい。

しっかりひっついていて、取り除くのが
大変だし、無理をすると
栗を傷をつける原因にもなります。

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また、ボールにあらかじめ水をはっておいて
鬼皮を剝いた栗はすぐに水に浸して下さい。

栗たちが空気に触れないよう、
優しく扱ってあげて下さいね~^^

【3】あく抜きのコツ

では、
いよいよあく抜きに入ります。

栗を鍋に入れ、
しっかり被る位の水と重曹大さじ1を入れて火にかけます。

沸騰したら、栗が踊らないように
火を弱めて10分ほど煮ます。

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お湯が沸騰するにつれて、
たくさんのあくが出てきます。

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お湯の色が渋い茶色になって、
泡がたくさんお湯の表面を覆うので
こまめにあくをすくって取り除いて下さい。

あく抜きは1度だけではなくて、
3~4回ほどに分けて行います。

実は、ここからが重要。
栗は火が通るに従い、柔らかくなっていくので、
とにかくデリケートに扱うことで壊れにくくなります。

なので、
鍋を火からおろしたら、
ザルにザーッとあけるのはやめておくのが無難。

鍋ごとシンクに置いて、水を足し、
鍋の中の温度が下がったら、
栗を指の腹でやさしくこすりながら、
筋やゴミを取り除きます。

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大きな筋は爪楊枝を使うと
綺麗にとれます。

このときも、とりにくいと感じるときは
無理に剥がさないで下さいね。
回数を重ねる毎に、
驚くほどとれやすくなるので心配無用です!

また、洗った栗は、先の手順と同様に、
乾燥しないように水を張ったボウルに入れて下さい。
(栗が乾燥すると、割れる原因になります)

1回目のあくはとても濃い渋色をしていますが、
2回、3回と繰り返すいくうちに、
鍋の水の色も薄くなっていくのがわかると思います。

私はあく抜きはしっかり行う方ですが、
何回行うかは、栗の状態と相談してみて下さい。

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もし、2回あく抜きをした時点で、
スッと竹串が通るぐらい栗が柔らかくなっていて、
渋皮のゴミも綺麗にとれて、
つるんとした表面になっていたら、
最後のあく抜き(3回目)は
重層を入れずにそのまま沸騰させて下さい。

逆に、まだ栗が硬かったり、
十分渋皮が綺麗になっていないなと
感じる場合は、重層を入れて3回目のあく抜きを行い、
4回目は、重層なしで沸騰させて下さい。

【4】仕上げ

鍋に栗を静かに入れて下さい。
そして、栗の上から、
栗の表面全体に砂糖がかかるように加えて下さい。

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保存のための砂糖の量は、
栗の鬼皮の量と同量を用意すると
最後の仕上がりがうまくいきやすいです。

鍋をとろ火にかけながら、
砂糖をゆっくり溶かします。

砂糖が溶けてきたら、
静かに鍋を傾けて、まわしながら、
栗と砂糖をなじませて下さい。

砂糖が完全に溶けたら、
火から下ろして、
常温で一晩置き、味を含ませます。

次の日、栗から水分が上ってくるので、
再加熱して、蜜の濃さを均等に整えます。

栗を別の容器に移します。
蜜だけになった鍋を弱火にかけ、
ひと煮立ちさせます。

火から下ろして粗熱を取り、
栗が入った容器に入れます。

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常温で3日程置いて
馴染ませたら、出来上がり!

栗の渋皮煮の保存

今回は2つの方法、
冷凍保存と瓶詰で常温保存をご紹介します。

冷凍の場合も、瓶詰の場合も、
キチンと保存できていれば、
1年ほどは美味しくいただけます。

冷凍して保存

渋皮煮の保存ですが、
一番手軽な方法は冷凍庫に入れる方法。

ジップロックなどの密封容器に
蜜ごと完成した栗の渋皮煮を入れて、冷凍します。

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すぐに食べる場合は、そのままでもいいですが
長期保存する予定なら、少し手間ですが
アルミホイルで1個ずつ包んでから冷凍すると
冷凍焼けを防ぐことができるので、
長く美味しく保存できます。

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瓶詰で常温保存

量がたくさんあって、
冷凍庫にとても入りきらない…!という場合は、
熱湯消毒した瓶に煮沸保存しておくと常温保存できて便利です!

ただし、瓶詰の場合は煮沸が不十分だと
途中で傷む恐れがあるので、
雑菌が増えないよう、
滅菌のための処理に注意が必要。
熱いお湯を扱わなければならないので、
冷凍に比べると手間もかかります。

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なお、私は栗の渋皮煮の大量の常温保存は、
WECKを使っていました!

渋皮煮でそうなったことはないですが、
このWECK、万が一、長期保存中に
傷んできた場合には、
自ら真空状態が解除されて、
傷んだことがわかる仕組みになっているので、
食品の長期保存のためにとっても便利で安心ゆえ、愛用しています。

ちなみに、余談ですが、
このWECK、オリジナルで思いついて、
帰省時の手作り離乳食の常温での持ち運びにも
使っていたことがあります。

0~1歳児のお子様連れで移動するときって、
まだ離乳食期で、特別メニューが必要なのだけれど、
子どもたちの好みもあって、
事前に用意をしつつ、外出先で食べさせるのって、
なかなか大変です。

このあたりのお役立ち情報も、
また、機会を改めてご紹介できたらと思っています。

では、長くなりましたので、今回はこのあたりで。

最後までお読みいただき、ありがとうございました~☆