2月から3月にかけて、
多く飛散するのはスギ花粉

しかし、
スギ花粉がピークを過ぎたからといって
油断はできません。

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スギ花粉の飛散が終わっても
花粉症の症状が続く方がいらっしゃいます。

そんな時は、もしかしたら、
ヒノキ花粉」が原因となっている可能性もあります。

こちらが、ヒノキ花粉の拡大画像。
ヒノキ花粉画像
出典:http://trendy.nikkeibp.co.jp/article/pickup/20110208/1034428/?SS=expand-healthy&FD=1736261696

ヒノキ花粉は、スギ花粉の飛散の後に
本格的な飛散が始まるということをご存知ですか?

そこで
今回はヒノキ花粉をテーマに
以下のトピックでお届けします。

ヒノキとは?どこに分布してるの?

ヒノキは樹高30~40mに育つ木で、
ヒノキ科ヒノキ、
学名はChamaecyparis obtusaです。

ヒノキと聞くと、ヒノキ風呂や
さわやかなヒノキの香りを
思い浮かべる方もいらっしゃるのでは?

ヒノキは、人工的に植えられ、
高級建材として住宅建設に重宝されています。

林野庁のデータによると、
ヒノキは鹿児島県から福島県まで
広く分布しており、
全人工林に占める面積は「約23%」
と全体の2割超え。

人工林の45%を占めているのは
スギですが、ヒノキの面積も
スギの半分ほどと、結構な割合を
占めていることがわかります。

特に愛媛県や中国地方では
スギに匹敵するほどの
植林面積を占めているヒノキ。

木の数が多いと、結果的に
花粉の飛散量も増えるので、
症状も出やすくなります。

ヒノキ花粉の期間とピークは?いつ飛ぶの?

「花粉カレンダー」(※)によると、
ヒノキ花粉のピークは、以下のとおり。

花粉カレンダー
※監修:日本医科大学大学院医学研究科 頭頸部感覚器科学分野 教授 大久保公裕先生
出典:http://www.kyowa-kirin.co.jp/kahun/about/calendar.html

東北:4月上旬~下旬
関東:3月中旬~4月下旬
東海:4月上旬~中旬
関西:4月上旬~中旬
九州:3月上旬~4月上旬

ちなみに、
これまでに報告されている花粉アレルギーは
約60種類もあると言われています。

一般的に最も多いのは、
スギ花粉を原因とするスギ花粉症ですが、
ヒノキ花粉症も、
スギ花粉と抗原の共通性を持つために
スギ花粉症の原因となってしまうことが
報告されています。

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ヒノキ花粉は前シーズン比較で多い?少ない?

2016年春の花粉飛散量は前シーズンと比較すると、
東北・・・「やや少ない」
関東、北陸・・・「前年並み」、
甲信、近畿・・・「前年並み」又は「やや少ない」
中国、四国、九州・・・「かなり多い」

東海地方は、
「かなり多い」地域から
「やや少ない」地域まで幅広く存在し、
場所によって飛散量が変化する見込みです。

スギ花粉症の人がヒノキ花粉症にもなりやすいのは何故?

疑問質問

ところで、
「スギ花粉症の人は、
ヒノキ花粉症になりやすい」
と言われていますが、
それは何故なのでしょうか。

スギ花粉症の原因物質は、
スギ花粉の中の糖蛋白です。

実は、
スギ花粉とヒノキ花粉は、
この糖蛋白の構造が良く似ています。

そのため、
スギ花粉に反応する人は、
ヒノキ花粉にも反応する事が多いのです。

これを「共通抗原性」といいます。

ヒノキ花粉の飛散量は
スギ花粉に比べればその量は少ないのですが、
スギ花粉の反応に上積みされて
アレルギー反応が出るので
ヒノキ花粉に反応する人が多くなってしまうのです。

ヒノキ花粉症は今後増えるの?

ヒノキ花粉の飛散量は、
昭和40年代はわずかでした。

しかし、
その後の20年ほどの間
なんと3倍以上に増えました。

ヒノキ花粉の飛散量が大幅に増えた理由は、
ヒノキの植樹のタイミングと関係があります。

「スギ」の植林は
昭和25年の第1回植樹祭を起点に、
その後5~6年の間に集中的に行われました。

一方、「ヒノキ」は、スギ植林の後の
昭和30年代に集中的に植林されました。

これが現在、青壮年期にさしかかっています。

近年は、ヒノキの植生数が
スギの植生数に匹敵しつつあるとの報告もあり、
ヒノキの植生数に応じて、
ヒノキ花粉によるアレルギー反応をきたす方が
さらに増えるおそれもあります。

はなこさんで花粉のリアルタイム飛散状況をチェック!

花粉の飛散状況は、
日本列島各地で、時期や時間帯によっても
異なります。

そこで便利なのが「はなこさん」。
環境省が展開している花粉観測システムで、
全国各地の花粉の観測結果が
リアルタイムで公開されています。

つらい症状から、身を守るためにも、
お出かけ前にチェックして、
花粉の多い日を避けることで、
少しでも快適な春を過ごされるよう、
願っています。

最後までお読みいただき、
ありがとうございました。

どうぞ他の記事もごゆるりとお楽しみ下さい。

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