りんご病症状大人子供は?いつまで?潜伏期間は?
リンゴ病は、主に低年齢の
子供の間でみられる感染症で、
その名のとおり、からだや
ほっぺが赤くなる独特の症状を伴います。
飛沫感染で広がるため、
幼稚園や保育園、小学校などで
集団感染することが多い病気ですが、
昨今患者数が増加傾向にあり、注意が必要です。
実は、リンゴ病、
子供だけでなく大人もかかることがあり、
油断できません。
そこで、
今回は「リンゴ病」をテーマに
以下のトピックでお届けします。
目次
リンゴ病の症状と感染ルートは?
「リンゴ病」は、ウィルス性の感染症で、
正式な病名は「伝染性紅斑」。
原因となるのは、
「パルボウイルスB19」で、
インフルエンザと同様に、せきやくしゃみを介して
飛沫(ひまつ)感染します。
リンゴ病にかかると、
頬や腕、足などからだが赤くなることに加え、
頭痛や関節痛を伴うこともあります。
リンゴ病は、一般的に
10歳未満の子供たちを中心に広がる傾向があり、
多くは自然に回復します。
また、
流行の周期は「4~6年」と言われています。
リンゴ病の流行地域はどこ?
リンゴ病は、近年流行傾向にあります。
当初は、首都圏を中心に流行しはじめ、
2015年6月25日には
東京都で調査以来初めて警報が発令されました。
しかし、東京都だけにとどまらず、
その後全国に拡大しました。
2016年1月には、
国立感染症研究所の調査の結果、
過去10年間でリンゴ病の患者数が過去最多
だったことが報告されています。
例年に比べて、患者数が多い状態は今も続いており、
2016年に入ってからも子供を中心に
流行しているため、注意が必要です。
リンゴ病の潜伏期間と発疹の出方は?
リンゴ病は、
10〜20日の潜伏期間を経て、発症します。
リンゴ病は、ひとたび発症すると、
両頬にはっきりとした赤い発疹があらわれます。
続いて、
体や手、足に網目状の発疹があらわれることも。
これらの発疹は、多くの場合、
通常は1週間ほどで消えていきます。
リンゴ病に大人が感染することも
リンゴ病は、子供だけの感染症ではありません。
大人が感染することもあり、
子供たちのお世話をする30-40代の
母親に感染するパターンが多い様子。
大人がリンゴ病に感染した場合は、
子供と異なり、
発症しても典型的な発疹がないことも。
一方で、
関節痛、頭痛などのつらい症状を引き起こし、
ひどい場合には1〜2日間、
歩行困難になることもあり、
症状の出方には個人差もある様子です。
なお、
リンゴ病は、
一度感染すると生涯免疫が得られる
とされています。
リンゴ病の感染力は?
リンゴ病の感染力が強いのは、
実は、発疹が現れる「7~10日前」。
この時期は、約半分の罹患者に、
微熱や風邪のような症状が出るそうですが、
それだけでは「リンゴ病」と判断しづらく、
他の感染症との区別した形での診断が
とても難しいのが難点。
リンゴ病特有の発疹が現れる頃には、
感染力は低下し、
ほぼ感染力はなくなっているのです。
リンゴ病の治療法は?予防法は?
リンゴ病は、現状、有効なワクチンや、
これといった治療法はありません。
そのため、リンゴ病にかかった場合は、
対処療法しかなく、
自然に回復するのを待つことになります。
リンゴ病の感染ルートは、
「飛沫感染」なので、予防方法も
インフルエンザの対策と同様に、
手洗いやうがいをこまめにして、
衛生を保つなど、感染症の一般的な
予防対策が大切になってきます。
リンゴ病、妊婦さんは特に注意!
リンゴ病の流行時に、
最も気を付けたいのは、妊婦さんです。
妊婦さんがリンゴ病に感染した場合、
赤ちゃんに重篤な影響が
及ぶことがあるからです。
妊娠中に、母親がリンゴ病に感染すると、
胎児までもが、胎盤を通して母親から感染、
赤血球が減少して貧血が進み
むくみがひどくなる「胎児水腫」になることがあり、
ひどい場合には、
流産や死産につながる恐れも出てきます。
しかし、
リンゴ病が厄介なのは、
感染力の強い時期に症状からリンゴ病と
判断しづらいために、
周囲の感染に気づきにくいこと、
その結果、思いがけない形で
自身も感染してしまう恐れがある点です。
なので、
赤ちゃんを授かったお母さんは、
ご自身が幼少期にリンゴ病にかかったことが
あるかどうかを、まずはチェックしてみてください。
もし、リンゴ病の既往歴を
覚えておらず、心配な妊婦さんは、
疑わしい症状があった時は、
すぐにかかりつけの担当医に相談するなど、
赤ちゃんのためにも、ご自身のためにも、
ぜひ大事をとって
用心しながら行動されることをおすすめします。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
どうぞ他の記事もごゆるりとお楽しみ下さい。