子供が突然目をこすったり、
皮膚の赤みが増したりすると
不安になるのが、花粉症。
春先に限らず、
子供の花粉症は年々増えている
ということをご存知ですか?
今回は、「子供の花粉症」をテーマに、
以下のトピックでお届けします。
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子供の花粉症いつから?要注意年齢は?
花粉症というと、
まっさきに思い浮かぶのは、
3月~4月にかけての
スギはヒノキではないでしょうか。
しかし、
これら春先の花粉に限らず、
夏はイネ科の植物、
秋はブタクサをはじめとする
キク科の植物による花粉症で
症状が出る子供たちもいます。
足立病院の小児科部長
松本良文Drによると、
花粉症は「0歳~2歳児には
あまり見られないものの、
3歳以上になると花粉症の
症状が出てくる子供の数が
ぐっと増える」そう。
なので、
3歳以上のお子様が
ご家庭にいらっしゃる場合は、
より注意深く観察してみて下さい。
子供の花粉症、症状と観察ポイントは?
子供の花粉症の症状は、
●鼻水
●せき
など、風邪とよく似た症状として
現れます。
そのため、
一見して花粉症によるものと
気づきにくいことも。
●症状がなかなか改善されない
●よく目を掻く
●晴れた日に症状が重くなる
といった場合には、
花粉症の可能性が高いと
思われます。
ちなみに、
ご両親がアトピー体質だったり、
お子様自身が、アトピー
喘息、食物アレルギーを
もっている場合は、
花粉症を発症しやすいと
言われているので、
より注意深く観察してみるとよいでしょう。
花粉症が疑われる場合には、
受診してみるのもよいでしょう。
何科を受診するかは、
かかりつけの小児科に相談してもよいですし、
耳鼻のどに詳しい、耳鼻科でも構いません。
次の項で触れますが、
調べた情報によると、受診する
診療科によって、検査時の判定プロセスも
少しずつ異なるようです。
どんな診断や検査をするの?
小児科では、診察や問診、
鼻水の状態を調べたりすることで、
アレルギーかどうかを判定するそう。
花粉だけでなく、黄砂や
PM2.5と呼ばれる飛来物質の影響で
症状が出ることもあるので、
その可能性も疑って検査が行われます。
●鼻水の色
●鼻水の状態(ドロドロ/水っぽい)
●発熱の有無
●血液検査
これらの観察ポイントで
花粉症かどうかをほぼ判定
することが可能なのだそう。
ちなみに、
耳鼻科では、
●副鼻腔の腫れ具合
●鼻水の好酸球の検査
によって、アレルギーの有無を
判定することもあるようです。
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子供の花粉症の治療法は?
花粉症の症状を抑える方法としては、
抗ヒスタミン剤の服用があります。
また、
一定の年齢に達した子供には、
点鼻のステロイド剤を使うことも。
原因物質が
花粉か、黄砂か、PM2.5の
何れなのかを具体的に
特定するのは難しいものの、
症状を抑える薬はほとんど変わらない様子。
このほかに、
「減感作療法」と呼ばれる治療も存在します。
これは、アレルゲンとなる花粉を
薄めたエキスを定期的に皮下注射して、
免疫機能を改善させることで
アレルギー反応を抑える方法。
ただし、
治療期間が長く、
2~3年要するのが難点です。
注射にたよらない治療法としては、
「スギ花粉の舌下免疫療法」もあります。
ただし、
適応年齢は「12歳以上」となっており、
幼少期の子供たちには使えません。
子供の花粉症、家でできる対策は?
花粉症は、
すぐに完治することが難しいため、
いかに症状を軽くするか、
という点が対応のポイントになります。
なので、
対策としては「極力花粉を浴びないこと」
この点につきます。
●マスクの着用や
●外遊びを控えること
も花粉症の対策になりますが、
大人ならまだしも、
子供たちにとっては、マスクや
外遊びの我慢は、つらく感じることでしょう。
その場合には、
●帰宅時の手洗いやうがい、
●外着と部屋着を分ける、
●こまめに入浴する、
●洗濯物を室内干しする、
といったように、
日常生活のこまごました場面で
極力花粉を室内に持ち込まない工夫を
してみるのもよいのではないでしょうか。
花粉症のかゆみは
つらいものです。
お子様のしぐさや、訴えを
見逃さずに周囲も気づいてあげて、
適切に対処することで、
少しでも居心地よく過ごせる
工夫をぜひなさって下さい。
最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
どうぞ他の記事もごゆるりとお楽しみ下さい。
参考情報:CouLeur 2016年4月号 P.8
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