ふと気づくと、肌に赤いポツポツ・・・?
よく見ると、突然皮膚に
斑紋のような模様が
全身に広がり、子供がかゆがって
かきはじめる・・・。
そんな時は、
「蕁麻疹」の可能性があります。
出典:http://www.allegra.com/anti-itch-products.aspx
子供の肌は皮膚が薄くて敏感。
そのため、
ちょっとした刺激が引き金になって、
蕁麻疹が現れることがあります。
発疹はすぐに引く場合もありますが、
何らかの異常のサインである可能性も
否定できないので、油断は大敵。
何より、突然の体の変化に驚くし、
繰り返したりする場合には、
親としても心配になりますよね?
そこで、今回は、
子供の蕁麻疹をテーマに、
原因や発疹が出た時の対処法、
治療法等、知っておくと便利な
基礎知識をまとめました。
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蕁麻疹とは?
蕁麻疹は、皮膚病のひとつで、
かゆみをともなった発疹が出るのが特徴。
発疹は、軽い膨らみをもった
「みみず腫れ」のような
あらわれかたをすることも。
赤みを帯びており、医学用語では
「膨疹(ぼうしん)」と呼ばれる
この発疹は、
気道内にも発生すると
呼吸困難を併発することもあるため、
油断はできません。
蕁麻疹の由来は?
「蕁麻疹」という病名は、
「イラクサ(蕁麻)」の葉に
由来していると言われています。
もともと、「イラクサ(蕁麻)」に
触れるとかゆみを伴う発疹が現れることに
ちなんで、蕁麻疹という名前がついたようです。
蕁麻疹の原因は?
蕁麻疹は大きく2種類、
●アレルギー性蕁麻疹と
●非アレルギー性蕁麻疹に分かれます。
そのメカニズムには、
体の中の「ヒスタミン」という物質が
関係しています。
からだが何かの刺激を受けたことを
きっかけに、ヒスタミンを大量放出すると、
血管が拡張して腫れや
痒みを引き起こします。
蕁麻疹の原因物質は、様々。
「薬剤」や、エビ・カニなどの
「特定の食物」であることもあれば、
日光やストレス、汗など
日常生活のごく身近なものであったり、
それらが複合的に影響して
蕁麻疹の引き金になることも。
例えば、
風邪をひいて炎症を起こしているとき、
扁桃腺が腫れているような状態のときには、
それをきっかけに蕁麻疹が
あらわれることもあるとの話を
医師より聞きました。
●アレルギー性蕁麻疹
・食べ過ぎ、
・飲みすぎや、
・風邪による感染性の炎症
などがあると、体にとって異物と
みなされる物質(抗原物質)が
吸収されやすくなり、蕁麻疹が出やすくなることも。
通常原因となる食物や
薬剤を摂取してから30分以内に起こることが多い。
●非アレルギー性蕁麻疹
・寒冷により生じる「寒冷蕁麻疹」も、
物理性の蕁麻疹のひとつ。
・冷たい飲み物(ビール、ジュース、水)を
一気に飲むと発症することもあります。
・日光にあたると蕁麻疹があらわれる場合も、
非アレルギー性蕁麻疹。
原因となる日光を避けることで、
1~2時間ほどで跡形なく消失することも多いそう。
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子供の蕁麻疹の症状と対処法は?
子供の蕁麻疹は、症状が突然現れる
「急性蕁麻疹」が多いようです。
皮膚が赤みをおびて膨らみ、
かゆみが強く、盛り上がった模様のような
発疹がカラダのあちこちに広がります。
実際に、わが子も経験済ですが、
その時受診した医師には、
「お風呂などをきっかけに
症状が拡大することもあるので、
蕁麻疹が出ている間は、
お風呂など湯船に浸かることは避けて、
シャワーなどで、温めすぎないように
すませる方がいい」とのアドバイスを
いただきました。
蕁麻疹は、
一気に症状が現れるものの、
数分~数時間のうちに、
跡形もなくおさまるのも、その特徴。
運動によって、
ばっと広がったりすることもあるため、
蕁麻疹が出ている間は、
安静にして、活動を控えることも
対策になります。
まれに、蕁麻疹が慢性化して、
1か月以上続く「慢性蕁麻疹」
になることも。
発疹が出たり消えたりする
慢性蕁麻疹の場合は夕方から夜にかけて症状が出て、
朝から午前中には消えることもあるそうです。
かゆみの症状が、
自律神経が切り替わる
夜から朝にかけて出やすい人もおり、
症状は個人差もある様子です。
蕁麻疹は何科を受診すべき?
蕁麻疹の症状が出たときに
何科を受診すべきか、迷うことがあります。
幼児さんなら、
かかりつけの小児科もよいでしょう。
大きくなったら、
皮膚科なのか、内科なのか、
どちらがよいのでしょうか。
結論としては、
内科でも皮膚科でも、
どちらでもカバーしてくれます。
内科は血液検査をしてくれるので、
安心感があるから内科に通っている、
という声もあれば、
内科に行くと、皮膚科にまわされるため、
最初から皮膚科に行く
という声もあるなど、その場その場で判断されている様子。
症状出現中の受診がおすすめ
蕁麻疹とひとくちにいっても、
寒冷・温暖じんましんや、
アレルギー性のじんましんなど、
いろいろな種類があるため、
基本的には、「症状が出ている間」
に受診するのがおすすめです。
それが難しい場合、
夜中など、症状が出ているうちに
受診できない可能性が高い場合や、
出たもののすぐに消失しそうな雰囲気の時など、
記録のために、デジタルカメラなどで
患部や症状の推移を
写真で残しておくのもよいでしょう。
また、
蕁麻疹は何らかの刺激が
きっかけになって現れますが、
複合要因で現れることが多く、
蕁麻疹の多くは原因の特定が難しいと
言われています。
●いつから症状が出たのか?
●どのように現れて、広がったのか?
●発熱の有無に加え、
●その前後で要因となりそうな行動があれば
記録しておくと、受診もスムーズに進みます。
また、
蕁麻疹を繰り返す場合には、
記録を重ね合わせることで、
症状の前後の行動に関する共通点がみえてきて、
その後の予防につながることもあるかもしれません。
なお、
蕁麻疹はかきむしると
より一層かゆみを増したり
広がったりすることがあります。
子ども達はかゆみを我慢できずに
注意をしてもかいてしまう場合があるので、
「爪切りをしておく」のは
ことのほか大事だったりします。
出典:http://192abc.com/33327
患部を冷やすことは、効く場合もありますが、
寒冷蕁麻疹だと、逆に症状を
悪化させるおそれもあるので、
医師と相談しながら対処なさることをおすすめします。
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