今回は「畳のカビの除去方法」をテーマに、
①畳のカビがどういう時にはえやすいのか、
②畳にカビがはえてしまった場合のカビの取り除き方
についてご紹介します。
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目次
和室の手入れは難しい?
そもそも、
和室ってなんとなく
洋室に比べて掃除が厄介で難しい・・・
というイメージがありませんか?
出典:http://iemo.jp/photos/104942
畳や障子、ふすまなど、水に弱い素材が多いし、
醤油などをこぼすとシミになって、とれないことも。
あまり使わなかったり、ジメジメした
湿度の高い季節に、和室をしめ切っていると、
畳の上にカビがうっすらはえてしまい、
「どうしよう・・・!」とショックを受けたという
ご経験がある方も少なくないのではないでしょうか?
でも、ポイントさえおさえれば、
畳のお手入れって、案外簡単でシンプルなんです!
カビ発生の条件は?
畳のカビ、実は発生しやすい条件があります。
それはズバリ、
「湿度が70%超、気温が25度以上」
畳のカビは、
畳の値段やランクとは関係なく発生します。
湿気がたまりやすい1階の部屋の畳に
カビが出ることが多いようです。
発生しやすい季節は、
「梅雨時と、初夏から秋口」にかけて。
畳面の湿度が70%ぐらいか、それ以上になると
生えやすくなります。
部屋の湿度が60%でも、空気が動かない状態だと
畳面近くは湿度が70%ぐらいになってしまうことも。
なので、
こまめに窓を開けて風を通してあげるだけでも、カビの予防になります
(但し、雨の日に外の湿気をとり入れるのは避けるのが無難)。
新しい畳は特にカビやすいので要注意!
実は、新しい畳ほど、
カビの発生に注意が必要です。
その理由は、
新しい畳ほど水分を吸いやすいから。
特に最近の住宅は気密性が高い
建築構造になっています。
そのため畳が吸い込んだ
水分の逃げ場が失われて、
カビの発生につながりやすいのです。
新しい畳も、3年、4年と
年を重ねていくうちに、
畳の色も緑っぽい色から黄色っぽい色へと
変化して、次第にカビは生えにくくなります。
お恥ずかしいながら、管理人も
新しい畳に入れ替えた、
まさにその年に、真新しい畳に
カビを生やしてしまい、
大ショックを受けたことがあります。
なので、
新しい畳に新調したご家庭では、
特に5月6月の梅雨時期と、
冬を迎える前の秋雨の季節には
カビ対策を念入りに行って下さいね。
なお、今回はカビの除去がテーマで、
カビの予防や畳のお手入れについては、
別稿にてご紹介していますので、▼こちらをご参照下さい。
「和室の畳の掃除におすすめの意外な物とは?カビダニ対策のコツは?」
畳のカビを発見した時にやってはいけないNG対応5選!
さて、
フワッと生えている畳のカビを発見すると、
ギョッ!!として、
ただちに取り除きたくなります。
でも、チョット待ってください!
慌ててさわると逆効果になることが
いくつかあります。
その1.畳を水ぶきする
畳は、ご存知のとおり、水が苦手。
畳を傷める原因になる上、
カビを取り除きにくくなります。
その2.畳をから拭きする
水拭きがダメなら、空拭きを・・・と
考えがちですが、畳の目の中に
カビを押し込むことになるので、逆効果。
カビを取り除くのが大変になります。
その3.畳を叩く
水拭きも空拭きもダメなら、
畳をあげて、叩き落とそうと考えませんか?
しかし、叩くとカビ菌が飛散します。
その上、スッキリとれません。
畳を上げるのも大変なので、
やめておくのが無難です。
その4.カビキラーを使う
畳は水が苦手なので、
カビキラーなど強力な薬剤を使うと、
カビはとれるけれど、
薬剤をあとから落とすのが大変です。
畳はイグサという天然の素材から出来ています。
カビキラーは塩素系で、
畳の変色の原因になることも。
なので、おすすめしません。
その5.カビ取りに重曹を使う
また、ナチュラルクリーニングの
素材として
今や定番となりつつある「重曹」ですが、
こちらはアルカリ性です。
重曹は使い方を工夫して、
畳のお手入れに使うこともできますが、
カビ取りのために誤った方法で使用すると
畳を変色させる原因になるので
注意が必要です。
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では、
畳にカビが生えて困っているとき、
「一体どうすればいいの・・・!?」
カビ取りのおすすめ1番は「お酢」を使う方法!
1番おすすめの、畳のカビの取り方は、
「お酢」を使う方法です。
用意するもの
・酢(効果なお酢はモッタイナイので、安価な穀物酢でOK)
・バケツ
・水
・タオル2枚
手順はとてもシンプル。
1.酢水を作る。
バケツの水に杯2~3杯のお酢を入れる。
(全部でだいたい200ccぐらい)2.タオルを酢水につけて硬くしぼり、畳の目にそって拭く。
3.乾いたタオルでから拭きをして仕上げる。
もし、汚れが落ちない場合は、
酢の量を増やして、酢水の濃度を高くしてみて下さい。
カビを掃除機で吸うのはOK?NG?
では、お酢だけじゃ到底ムリ!!という
感じの酷い畳のカビへの対処はどうしたらよいでしょうか?
水拭き、空拭き、カビキラー・・・
そしてお酢でもダメなら、掃除機で吸っちゃえばいいんじゃない?
と考えつく方もいらっしゃるでしょう。
「グッドアイデア!」なのですが、
いろいろ調べてみた結果、
管理人の個人的な見解としては、
畳のカビを掃除機で吸うのは、
あまりお勧めできないという結論に至りました。
それにはいくつかの理由があって、
まず、畳のカビを
掃除機で完全に吸い取ることはできません。
また、掃除機をかけることで、
畳表に発生しているカビ菌が空中に
舞い上がり、飛散する恐れもあります。
その上、畳のカビを吸った掃除機の
内部にもカビが付着して、掃除機が汚染され、
これをあとから取り除くのはとても難しいのです>_<
管理人が調べた情報では、
業者さんが、畳のカビ退治をするときのアイテムとして、
「掃除機」と「エタノール」を使用するケースもある様子。
その際は、カビまみれになってもよい掃除機を使い、
細かなカビの胞子を確実にキャッチするために、
スギ花粉やアレルギー対策用の紙パックを使うんだとか。
なので、
・カビまみれになってもいい掃除機を用意できる。
・細かなカビ胞子やダストに対応できる仕組みが掃除機に備わっている。
この2つの条件をクリアするのことが重要になってきます。
もし、この準備が手間だなと感じる方は、
エタノールを使って、何回かにわけて作業するのが
いいのではないかと、個人的には思ったので、
次にエタノールを使って、
強力に畳のカビ退治をする方法をご紹介しますね。
強力にカビ退治したい時には「エタノール」!
手ごわい畳のカビを、
酢水でとりきれない場合の救世主、
それは「エタノール」です。
用意するもの
・消毒用エタノール
・乾いたタオル(雑巾)
・ゴム手袋
エタノールを使ったカビの退治方法は以下のとおり。
1.消毒用エタノール(アルコール)を
乾いたタオル(雑巾)に染み込ませます。100均などのスプレー容器に入れてシュッと吹きかける方法でもOK。
※消毒用エタノールは、原液のまま使用して下さい。
※皮膚の弱い方は、ゴム手袋を使用すると肌を痛めません。2.畳の目に沿って、丁寧に拭いていきます。
力を軽く入れながら、畳の目にエタノールが
少し染み込むぐらいを目安にして下さい。タオルは、ずっと同じ面を使って拭くのではなく、
面をかえながら、エタノールを少しずつ加えつつ
拭いていくのがキレイに仕上げるコツです。3.処置前の畳はベタベタしていますが、
エタノール後は、表面がさらさらに変化します。
エタノールは揮発性が高く、
しばらくすると蒸発します。
畳への残留を気にする必要はありません。
エタノールを使う時の注意点
なお、エタノールを使う場合、特に
新しい畳だと変色する恐れがありますので、
見えにくい場所で試してから使うことをおすすめします。
以上、畳にカビが生えてしまった時の
対処方法についてご紹介いたしました。
畳のある和室は日本人の心のふるさと?
最近は、なにかと洋間に押されがちな和室ですが、
なんといっても、畳は日本のカルチャー。
香り立つイグサの臭いに癒されたり
広い畳の間にごろりと横になると、開放的な気分になったり、
我々の心のふるさとみたいな部分がありますよね?
椅子がなくても
たくさんの人が一つの空間に集うことができるし、
床の間・茶の間のような独特の場を演出したり、
布団を敷いて寝たり、客間になったり、
幅広く柔軟な使い方ができるのも和室が持つ
秀逸な特徴のひとつです。
カビにめげずに、畳のある和空間をぜひ楽しみましょう!