こんなご経験はありませんか?
「耳が痛い」
突然子供たちが訴える…
こんなとき、
親ならドキッとしますよね。
管理人も、
夜中に子供がいきなり耳をおさえて
「痛い」と訴え始め、突然の出来事に
うろたえたことがありました。
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その場合は、
中耳炎の可能性もありますので、
決して放置しないで。
中耳炎だった場合、
完治までがしつこいことも多いので、
ぜひ早めに耳鼻科にかかって下さい。
中耳炎は、繰り返す子もいて、
通院や投薬の手間もあり、
ママにとっては困りもの。
お風呂やプール、
保育園への登園は大丈夫なの?
といった疑問も
出てくることがあるかと思います。
そこで、今回は「中耳炎」をテーマに、
以下のトピックでお届けします。
目次
中耳炎とは?
中耳炎は、耳の鼓膜の内側で
炎症が起こる病気です。
耳は、大きく
・外耳(がいじ)
・中耳(ちゅうじ)
・内耳(ないじ)
に分かれています。
普段耳掃除をする場所は、
「外耳」にあたります。
一方、中耳炎の場合、
炎症が起きるのは、
「中耳腔」と呼ばれる場所。
鼓膜の奥の耳の内側に膿が溜まり、
痛みや発熱を伴うこともあります。
耳と鼻はつながっている
耳と鼻は、一見すると
別々のパーツのように見えますが、
実は、体の奥でつながっています。
耳と鼻をつなげているのは、
「耳管(じかん)」と呼ばれる管。
中耳と鼻の奥が耳管でつながっており、
耳管は「気圧の調整弁」のような
役目をしています。
エレベーターや、飛行機で移動すると、
耳がツーンとするときってありますよね?
そんな時、つばを飲み込んだり、
鼻をつまんで空気を抜くと、
耳の詰まった感じがなくなります。
まさにこの瞬間、
空気が吹き込まれたりすることで、
耳管が動いているのです。
耳管は、このように
鼻と耳をつなぐことで、
耳の奥(鼓膜の向こうの中耳)と
外気の気圧一定に保ってくれているのです。
中耳炎の原因は?
さて、
中耳炎には、この「耳管」の存在が
深くかかわっています。
耳管は通常は閉じているものですが、
つばを飲み込んだり、
気圧の調整を行う瞬間は開き、
鼻から耳に空気が入ります。
このように、
耳と鼻がつながっているからこそ、
耳管を通して、鼻の奥のウイルスや細菌が
中耳にやってきたり、
鼻の奥が詰まり耳管の通りが悪くなったり、
様々な状態が起き、その結果として、
中耳炎が引き起こされるのです。
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中耳炎に様々な種類がありますが、
代表的なものが次の2つです。
「急性中耳炎」
「滲出性(しんしゅつせい)中耳炎」
「滲出性中耳炎」でよくあるケースは、
「急性中耳炎」が十分に治りきらないままに、
鼓膜の内側の中耳に膿たまってしまう場合。
つまり、
事の発端として多いのは
「急性中耳炎」なのです。
そこで、
今回は急性中耳炎を中心に
説明を進めますね。
急性中耳炎の症状は?
中耳炎でよくある症状は以下のとおり。
●耳がズキズキ痛む(耳痛:じつう)
●耳が詰まった感じ(耳閉感:じへいかん)
●耳だれ(鼓膜の向こう側に膿がたまり鼓膜が破れて膿が出てくることもある)
●耳が聞こえにくくなる(難聴)
●発熱(37度台のことも、38度以上出ることもある)
自分で症状を言えない乳幼児は、
泣いてぐずるなど、不快感のせいで
とても機嫌が悪くなったりすることも。
また、
耳をしきりにさわったりするしぐさ
が見られることもあるので、
周囲の大人が、それらのサインを
見逃さずに気づいてあげて下さい。
どんな人がかかりやすい?
小学生以上の子供や大人も
中耳炎になることがあるので
油断はできませんが、
急性中耳炎にかかるケースが
圧倒的に多いのは「3歳以下の乳幼児」
と言われています。
なんと、
1歳までに約6割、3歳までに約8割の
子どもが少なくとも1回はかかると
言われており、罹患する確率が
かなり高い病気だったりします。
中耳炎の症状として
「発熱」を伴うケースは
乳幼児によくみられるようです。
乳幼児が急性中耳炎になりやすいのは何故?
実は、
大人に比べて子供たちが
中耳炎にかかりやすいのには、
わけがあります。
乳幼児や小児と大人では、
鼻と耳をつなぐ耳管(じかん)の
形や大きさ、配置が違います。
子供たちの場合、
耳管は「太くて短く、水平」。
一方、
大人の場合、
耳管は「細くて長く、斜め」。
このように、
風邪をひいて鼻やのどの
炎症が起きた場合に、
子供の方が「耳管」の構造上
細菌やウイルスが広がりやすい状態
になっているために、
中耳炎の発症も多くなるのです。
急性中耳炎の治療方法と治療期間は?
中耳炎にかかると、
多くの場合、完治するまで、
最低約2~3週間ほどは、かかります。
冬場で抵抗力の落ちている時に
中耳炎にかかったり、かかった子供が
幼い乳幼児の場合は、さらに長引くことも。
そして、
この間、診察やお薬が必要になります。
急性中耳炎はかぜから起きることが多く、
かぜはウィルスが原因で起こります。
急性中耳炎の病原体がウィルスだけの場合、
抗菌薬はウィルスにきかないので不要ですが、
もし、あとから関与してきた細菌が
中耳炎をひき起こしている場合は、
「抗菌薬の飲み薬」が
治療のために必要になります。
中耳炎の治りが悪い場合、あるいは、
最初から重症の中耳炎である場合は、
ドクターの判断に従って、
抗菌薬を通常量の1.5~2倍ぐらい
飲むこともあるそう。
それでもよくならず、
鼓膜の向こう側に膿がたまった状態に
なった場合は鼓膜を切開して
膿を出す治療がとられることもあります。
子供が中耳炎にかかった場合の
治療の流れを知りたいという方は、
こちらの参考資料の13ページ目に、
小児救急中耳炎の重症度と
治療のステップの全体像が解説されており、
参考にしていただけるかと思います。
プールやお風呂で耳に水!中耳炎の原因になる?
ちなみに、
よく、プールの水やお風呂の水が耳に入って
出てこなかったことで中耳炎になったのでは!?
と言われたりすることがあります。
が、これは通常起こりえないそう。
鼓膜に穴(慢性穿孔性中耳炎)があいていない限り
鼓膜が中耳への水の侵入を防いでくれるので、
耳の外からいくら菌や水が入っても
中耳炎の原因にはなりません。
中耳炎の時、お風呂とプールはOK?
症状や程度はおひとりおひとり異なるので、
原則かかりつけのドクターと
ご相談されるのがよいかと思います。
ご参考までに一般的な目安としては、
次の判断がとられることが多いようです。
-入浴は、耳痛、発熱のある間は、控える。
-スイミングや運動は、医師の許可が出るまでの間は控える。
中耳炎が起きやすい時期は夏?
先ほど触れたとおり、
スイミングやお風呂の水が原因で
中耳炎になるということはないので、
中耳炎が夏によく起きるというのは、間違い。
実は、
中耳炎が起こりやすいのは、
夏のプールの時期ではなくて、
風邪をひくことが多い冬期や
季節の変わり目だったりします。
風邪はからだの抵抗力が落ちたときに
かかりやすいもの。
体調が変化しやすいこれらの時期にこそ、
よく寝て、よく食べて、よく運動し、
ぜひ体の元気を保つようにしてみて下さい。
最後までお読みいただき、ありがとうございました。
どうぞ他の記事もごゆるりとお楽しみ下さいませ。
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