一度食べたらやみつきになるパン屋が京都にあります。

それも、繁華街ではなくて、
市街地の住宅街の中にポツリと営んでいるパン屋さん。

名前を「たまき亭」と言います。

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知る人ぞ知る京都の最強ブーランジェリーのひとつで、
全国のランキングでも上位を争う実力派。

他の都道府県からもお客さんが訪れる、
行列のできるパン屋さんです。

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たまき亭のオーナーは玉木潤さん。
玉木さんの手からは、
たくさんのパン好きなファンを魅了してやまない
個性溢れるパンたちが生み出されます。

たまき亭のパンたちは
みんな表情が豊か。

総菜パンがとても充実しています。
しかも、超具だくさん!!

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厚みのある角切りベーコンや
チーズ、ジャガイモなど
具材が贅沢にぎっしり入っていて、
手に持つと、
見た目よりもどっしり重みがあります。

明太子や柚子胡椒がピリッと効いた
大人向きの一品も揃っていて、
ひとつとして同じ風味のものはありません。

パン生地表面にあられの粒がまぶされた
プチプチした食感を愉しめる
独創的なパンも、たまき亭ならでは。
他店では、まず出会うことがありません。

たまき亭のパンは、とにかく
魅力的で美味しいのです!

立地・面積とは裏腹な驚きの集客力

玉木潤さんが、宇治の地に
たまき亭をオープンしたのは2001年。
今年で15年目を迎えます。

なんと店舗はたったの4坪という狭さ!
とても小さなパン屋さんで、
売り場面積はレジも含めて
2坪あるかないかという状態なのに、
客足は絶えことなく、
車の出入りもひっきりなし。

ガードマンが順番に案内してくれるものの、
駐車待ちになることなど日常茶飯事でした。

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さらに、京都が観光シーズンを迎えると、
たまき亭の外には30メートルを超える長蛇の列!

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店内はもっと酷くて、買い物客がひしめきあい、
身動きもできない状態。

パン選びも、さながら製造工場の
ベルトコンベアーに乗っている感じで、
前にも後ろにもみっちりお客さん。
商品の前を一度通過したら
後戻りできないので、迷う余地はなく、
買う商品をワンチャンスで
判断しなければならない、そんな状況でした。

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1人当たり2、3千円ほどまとめて買っていく
お客さんも珍しくなく、
土日ともなれば、売上は1日で
100万円を超えるというから、
たまき亭の人気は本物です。

なぜ、たまき亭のパンは、
これほどにも支持されるのでしょうか・・・?

技術と経験に裏打ちされた玉木潤さんのパン作り

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出典:http://www.tv-tokyo.co.jp/solomon/backnumber/20140511/

玉木潤さんのパン作りのルーツは、
とあるステーキハウスと言われています。
そこで、冷凍生地を使って
フランスパンを焼く仕事に携わったのが
最初のパンの仕事との出会いだったそう。

玉木潤さんのお父様も、もともとパン屋さんを
営んでいたそうで、玉木さんは2年間、
お父様のお店で働いた後、東京へ行かれたそうです。

東京では、西葛西にあるパン技術研究所で学び、
センチュリーホテルのベーカリーに勤務。

その後、大阪にある福盛パン研究所で学び、
神戸生まれで創業100年以上のパンの老舗
「ドンク」にて9年間勤務されたそうです。

技術を学び、実地で経験を積む
というサイクルを、繰り返しながら
パン職人としての腕をスキルアップ
させてこられた様子が垣間見えます。

玉木潤さんは、まさに
パンのプロフェッショナルで、
過去にパンの本も出版されています。

京都のたまき亭受賞

また、オーナーシェフの玉木さんは、
1996年にはCOUPE DU MONDEの
日本代表に選出されたご経験もおありで、
当時の写真とともに額縁におさめられて
店舗のレジ横に飾られていました。

ちなみに、たまき亭のパンの美味しさの秘密は、
パンのデザインもさることながら、
その生地に隠されている様子。

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たまき亭のパンの製造現場には、
たくさんの職人さんが働いていますが、
たまき亭のパン生地は、玉木潤さんがたった1人で
仕込んでいるというのです。

誰にも触らせず、オーナーが
1人で練り上げる特製の生地。

そのこだわりが、たまき亭のパンの
独特の風味や触感、他の店舗にない
おいしさを生み出しているのかもしれません。

たまき亭がリニューアル

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そのたまき亭が、2015年の夏
創業以来初めてのリニューアルオープンを
果たしたので、行ってきました!

新店舗は、旧店舗とさほど離れておらず、
南に少し直進した道のすぐ左手にあります。

一番の改善点は、
店舗、特に売り場面積が広くなり、
ゆったりとパンを選べるようになっていたこと!

また、店舗前にも駐車場が増設されていました。
但し、5台ほど斜めに突っ込む形なので、
出入りは若干しにくい印象。

少し距離はありますが、従来の駐車場も
引き続き使えるようです。

京都は四季折々の表情が豊かで、
社寺仏閣とともに、春は桜、
夏は床、秋は紅葉、冬は雪化粧・・・
赴きある様々な風情を楽しむことができます。

京都市内は小さな路地が多く、
足に自信のある方は、ぶらぶらと
散歩するだけでも、いろいろな発見があって
楽しいですよ~

たまき亭は、市内からのアクセスはあまりよくありませんが、
車だと行きやすいです。

公共交通機関を使う場合は、JRの黄檗駅から
少し歩かなければなりませんが、
パンのおいしさは折り紙付き。

ご興味のある方は、旅のついでなどに
立ち寄ってみてはいかがでしょうか。