日本で秋が近づくにつれ
気になりだすのが、台風情報。
特に近年は、特大に成長した
巨大台風に見舞われることもあり、
災害による被害拡大を防ぐためにも、
この時期の気象情報には
注意が必要です。
しかしながら、
2016年は台風の発生が極端に 少なく、
例年とは異なった動き
となる可能性が指摘されています。
そこで、今回は、
●台風が少ない原因や理由について、
●役立つ台風の英語表現
とともに、ご紹介します。
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台風の数、傾向と過去の動向は?
例年平均すると、1年間の合計で
「20個以上」の台風が発生するのが
通例となっています。
2015年はなんと、
12か月間連続で台風が発生し続けるなど、
大量生産が続いた台風ですが、
2016年は一転、
6月まで1個も発生がないなど、
年間を通じても、台風の発生件数が
少ない年となりそうです。
→こちらのリンクには、
気象庁による過去の台風の発生数が
まとめられています。
2016年は、7月に入って
ようやく台風が形成され始めるも、
7月に4個、
8月に3個、合計7個と、
低い数字で推移しています。
ちなみに、
台風の発生件数が少なかった年を
振り返ってみると、
2010年と1998年は
年間の発生件数が10台でした。
●2010年は8月までに8個
(年間14個)
●1998年は8月までに4個
(年間16個)
台風が少ない理由と原因は?
台風の数が、年によって
増えたり減ったりするのには、
わけがあります。
台風の生成に大きな影響を与えるのが、
「気象条件」。
2016年は、
エルニーニョ現象からラニーニャ現象に
移行する変わり目の年になると
言われています。
ラニーニャ現象が起きると、
主な台風の発生場所となる
フィリピン東の海域を中心とする対流活動
(太陽に照らされ上昇気流等が活発化)が
活発でなくなる一方、
インド洋熱帯地域で海面水温が高くなる
状況が生まれます。
実は、
先にご紹介した1998年と2010年は、
どちらも、 夏に
ラニーニャ現象が発生した年。
そのため、ちょうど
2016年と同じような 気象条件が見られ、
台風が極端に少ない年になりました。
こうした過去の状況を振り返ると、
2016年の台風の発生数は、
ラニーニャ現象の影響で、
例年より随分少なくなると予想されます。
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台風進路に油断は禁物
しかしながら、
たとえ発生数が少ないからといって、
油断はできません。
実際に日本列島に接近し、
上陸した台風の数は、
2010年は2個、1998年は4個と、
発生数が少ないからといって
上陸する台風の数も少ないとは
限らないからです。
台風は、ひとたび生まれれば、
まるで生き物のように巨大化して
接近することもあります。
また、
正しい最新情報を得て
行動することにより、
気象の悪化に伴いもたらされる
様々なリスクから
少なからず身を守ることができるものです。
ぜひ、
この時期の気象情報に注意して、
無用なリスクに身をさらさないよう
台風情報にキャッチアップしてみて下さい。
台風英語では?
「台風」に相当する気象現象は、
海外では、「ハリケーン」や
「サイクロン」 などと呼ばれたり
することもあります。
日本では秋に襲来することの多い台風。
英語では、台風にまつわる表現を
どのように伝えればよいのか、
ちょっとした豆知識として、
例文とともにご紹介します。
●台風に襲われる
be stuck by a typhoon.
●台風の目
the eye of a typhoon.
例文
●台風が上陸する。
A typhoon strikes the shore.
●台風が関東地方に上陸した。
The typhoon struck the Kanto district.
●台風は本州には上陸せず、太平洋上に去った。
The typhoon did not hit Honshu, but passed by off the Pacific coast.
最後に
いかがでしたでしょうか?
ちなみに、
かつて巨大な台風の目が
上空を通過したことがありましたが、
台風の目に入った瞬間、
その刹那だけ、
風もなぎ、雨もやみ、
不思議な静謐に包まれた
なんともいえない感覚を覚えています。
台風のときは、
水害やがけ崩れといったリスクだけでなく、
風にあおられて転倒したり、
暴風で飛ばされたり、落下してきたものが
原因で負傷することもあります。
どうか、いざという時の
災害への備えを忘れず、
また、台風接近の際には、
極力外出を控えて、
身の回りの安全を確保して下さい。
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