お庭のあるお家の場合、新築時に
気になるのは生垣の設置ではないでしょうか。
今回は、
虫がつきにくく、手入れが楽である一方で、
可憐な花を咲かせ、実がなり、
食用ハーブとしても使える、
多彩な特徴をもつ「ギンバイカ」をご紹介します。
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ギンバイカは新築時の生垣にも支持される?
大きくなりすぎるのは困るし、
かといって枝が伸びずスカスカなのでは、
目隠しにならない。
落葉樹だと、掃除が大変。
寒さに弱いと育たない・・・。
諸条件を考えつつ、できるかぎり
手入れが楽で手間がなく、
生垣としての用途を果たしてくれる
樹種を植えたいものですよね。
そんな時におすすめなのが、
「ギンバイカ(銀梅花)」。
今回は、ギンバイカの生垣のイメージや
育て方、剪定方法に加え、
ギンバイカに関する興味深い
英国王室のエピソードを含めてお伝えします。
ギンバイカの生垣写真、由来は可憐な白い花
まずは、
ギンバイカの写真をご覧下さい。
ギンバイカは、地中海地方の原産。
英名はマートル(myrtle)呼ばれ、
フトモモ科に属しています。
ギンバイカは、花を咲かせます。
5月末~6月にかけて、白い花が咲き、
この花が梅の花に似ているので、
「銀梅花」と名付けられたのだそう。
ギンバイカの多彩な楽しみ方
ギンバイカは、
耐寒性は強い方ではないですが、
関東以南なら育つと言われており、
福岡県では、推奨樹種の1つとして
指定されています。
ギンバイカは、楽しみどころが多い木です。
まず、ギンバイカの花は、
白いおしべがひきたてる花の容姿が
可憐で美しく、
切り花としても楽しむことができます。
大きさは2センチぐらいで、
5舞の花弁に包まれるように咲きます。
また、
ギンバイカの花はあまり匂わないものの、
葉や枝の芳香が素晴らしく、
ハーブとして、
食用・香料等の用途で利用できます。
ハーブとして使うときには、
ギンバイカは「マートル」の名前で
呼ばれることが多いようです。
ギンバイカが属する「フトモモ科」には、
・ユーカリ
・グァバ
・チョウジ
・フェィジョア
・オールスパイス
なども含まれており、
食用やスパィスとして利用されるものが
多く分類されています。
ハーブは、独特の芳香があります。
それゆえ、ギンバイカの特徴として、
虫がつきにくく、手入れが楽という、
ギンバイカの育てやすさに
つながっているのかもしれませんね。
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ギンバイカは祝いの木!英国王室との繋がりも?
ギンバイカは、
葉が混んで、1~3mのの丈になるので、
シンボルツリー、
コンテナへの寄せ植えの他、
生垣にも向く樹種です。
実は、ギンバイカは
ヨーロッパでは祝いの木とされており、
花が結婚式などの飾りによく使われます。
日本でも、 小学校の入学記念樹で
贈られるなど、花が持つ縁起をかついだ
使われ方がされることも。
実際、過去には、
英国のウイリアム王子とキャサリン妃の
結婚式のブーケにも、その花が使われるなど、
縁起のよい歴史を持っています。
キャサリン妃のブーケに用いられた
花材は5種類で、ギンバイカは
結婚の象徴として含まれていました。
出典:https://marry-xoxo.com/articles/899
●スズラン(Lily-of-the-valley)
→幸福、純潔、幸せの訪れ(Return of happiness)
●ヒゲナデシコ(Swee William)
→勇敢、純愛(Gallantry)
●ヒヤシンス(Hyacinth)
→変わらない愛(Constancy of love)
●アイビー(Ivy)
→夫婦愛(Fidelity)
●ギンバイカ(Myrtle)
→結婚の象徴(the Emblem of marriage)
キャサリン妃のブーケを
デザインしたのはイギリスのフラワーデザイナー
「Shane Connolly 」。
ウイリアム王子とキャサリン妃の
ロイヤルウェディングのブーケは、
ブーケの起源に沿った繊細な花を
ワイヤリングテクニックで仕上げた
可憐なティアドロップブーケでした。
特に、
ギンバイカについては、
「愛・結婚」の象徴として、
1845年にビクトリア女王によって
ワイト島に植えられた株に咲いた花が、
伝統的にロイヤルウエディングに
使われてきたのだとか。
故ダイアナ妃のブーケにも、
胡蝶蘭やユーチャリス(アマゾン・リリー)とともに、
ギンバイカ(マートル)も
アレンジされていました。
ギンバイカの花言葉は
「愛のささやき」。
「愛の女神アフロディーテの神木」と呼ばれ、
美の女神ヴィーナスに捧げられた花でもあります。
とても良い香りがあるために、
精油に用いられることもあるそうですよ。
ギンバイカのまとめ
ギンバイカ(銀梅花、祝の木、ミルテ)
※フトモモ科ギンバイカ属
※原産:地中海沿岸
※花:5~7月に咲く
→5弁の白い梅に似た花、花径2cm程度。
※葉は芳香あり。
→光沢がある楕円形で長さ5cm以下
※日当たりの良い肥沃な粘質土を好む。
→外での栽培は関東以南の暖かい場所。
→日陰や寒地は避けるのが望ましい。
※挿し木は梅雨にする、実生も可能。
→植付は4月と7月。
※樹高3mまでの常緑低木で良く枝を出し茂る
※美と愛の女神ビーナスに関係のある植物とされ結婚式に使われる
※葉や花、実に香りがありハーブとしても利用される
※利用方法は多彩: 庭木、鉢植え、切花
ちなみに、
生垣としての樹種を考えるとき、
斑入りでないマートル(ギンバイカ)の他に、
アベリアや、
紅花でないトキワマンサクも
候補として上がります。
ガマズミも美しい紅色の実をつけるので、
色目や果実を好む方にとっては、
お気に入りの一本になるかもしれませんね。
最期まで、お読みいただき、
ありがとうございました。
どうぞ他の記事も、
ごゆるりとお愉しみ下さい。
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