一戸建てにつきものの悩みといえば、
庭回りの手入れ。

目隠しとして生垣は、
比較的形状の自由が効いて、
建築物ともなじみやすい自然素材です。

一方で、樹種によって
性質は千差万別。

生垣にしてよかった!と思える
種類の樹木を選ぶためには、
あとから後悔しないために
あらかじめおさえておきたいポイントが
いくつかあります。

そこで、今回は
生垣におすすめの樹種を、
目隠しとして選ぶときに考慮したい
いくつかの特徴をまとめてご紹介します。

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その1:刈り込みに強い

フェンスと生垣が大きく異なる点、
それは、生垣の場合、
剪定次第で、好きな高さや幅に
しつらえることができる、という点です。

刈り込みに堪えるためには、、
剪定に強く、
毎年芽を出す力が強い樹種
であることが大切になります。

その2:下枝が枯れにくい常緑樹

生垣は、目隠しの用途で
使われることが多いものです。

年間を通して、目隠しとして
機能するためには、
常緑樹であることが望まれます。

また、下枝が枯れにくい樹種を
選ぶとよいでしょう。

木は上へ向かって成長するため、
樹種によっては、成長とともに
地面に近い下の枝が、
空きがちになることがあります。

その3:枝葉の密度が高い

木は樹種によって、
枝の伸び方、葉の形や密度が異なります。

生垣用の樹種として、
目隠しの目的を重視するなら、
できるだけ枝葉が密生するタイプの
樹種が、垣根には向いています。

おすすめは成長が遅めで剪定が容易

生垣がフェンスと異なるもう1つの点、
それは、毎年メンテナンスとして
剪定が必要になる
ということではないでしょうか。

冒頭で、新芽を出す力が強い
ことを、生垣の要素の1つとして
挙げましたが、
剪定が楽かどうかは、
成長の進度で変わります。

成長が早いと、
枝葉が勢いよく伸びるので、
剪定量が増える傾向にあります。

そのため、
一般的には、成長が遅めの樹種が
長い目でみたときに、
メンテナンスの労力を減らして
くれるのではないでしょうか。

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目隠しにおすすめ生垣の種類は?

生垣選びで
おさえておきたいポイントは3点。

・刈り込みに強い
・常緑樹で下枝が枯れにくい
・枝葉の密度が高い

そして、
・成長が遅めだと、
毎年の剪定が楽になる
ということをお伝えしました。

垣根におすすめ、密度が濃い!

個人的におすすめなのは、
密度が高い、刈り込みに強い
ことを重視する場合は、
「ツゲ」や「ヒノキ」。

花が咲く、色が美しい

花が好きな方は、
「ツバキ」や「ギンバイカ」。

樹木の色目で
赤系が好きな方は、
「レッドバロン」も
ありかもしれません。

但し、
レッドバロンは、
年数とともに、
新芽が出にくくなったり、
触れるとヒリヒリするイラガが
つくことも。

病害虫がつきにくい、
ということも、実は
植えたあとの手入れのしやすさに
影響を与える要素だったりします。

垣根で手入れが楽な種類は?

やや密度は劣るものの
成長が遅めで剪定が楽、
病害虫がつきにくい、
という意味では「ラカンマキ」
「イヌマキ」などが
おすすめです。

生垣の価格はいくら?安く仕上げる方法は?

いくつか樹種を列挙しましたが、
生垣用に適した木は、
例えば、5本いくら、10本いくらという形で、
セット販売されていたりします。

価格は、木の大きさにもよりますが、
例えば、ラカンマキなどは、
1本1000円~2000円もあれば入手可能です。

コスト重視で、
生垣をなるだけ安くしつらえたい場合は
インターネットなどでまとめて注文して、
自分で植えることが近道になります。

しかしながら、
植え方を間違えると、夏に水枯れをおこしたり、
隙間ができて、生垣として見苦しくなったり。

木にあった土を選ばないと、
後々にトラブルになることもありえます。

もし、あまり園芸の知識がないのであれば、
垣根の確実な定着と、美しいの成長のために、
お住まいのエリアの園芸店を探して、
相談してみるのもよいのではないでしょうか?

生垣の樹種選び成功の秘訣は?

生垣選びをどうするか
迷って決めかねている場合は、
戸建ての多い住宅街を
散策してみるとよいでしょう。

実際に、
どのような樹木が、
どのような形状の生垣として
使われているのかがわかります。

特に、生垣が成長した時点、
また、数十年経過した際の
イメージを具体的に見ておくと
安心でしょう。

樹種選びや剪定を間違えるとトラブルも

例えば、
「カイガライブキ」は、
枝葉の密度が濃いですが、
古くなった枝はとても硬く、
長年経つと道路側にふくらんで、
歩行者の通行や
車の視界を妨げたりすることが
問題になるケースもあるようです。

また、
「ゴールドクレスト」は、
小さいうちは可愛く、
美しく見えますが、
大きく成長するタイプのため、
住宅を飲み込むほどの大きさに
肥大化して、手のつけようがない
状態になっているケースも
散見されます。

「ヒノキ」ですら、
手入れの仕方を誤ると、
困ったことになります。

たまに、
枝の形状をコントロールできなくなり、
足元の枝を切ったら、
足元が空いて、新芽が出ず、
垣根として機能しない状態になった
生垣に出くわします。

生垣は生き物です。

樹種の選定と同時に、
適時適切なメンテンスも、
大切になってくるという点を、
ぜひおさえておきたいものです。

垣根の多いエリアはどこ?

ちなみに、
最近建てられた住宅は、
都市部の場合、どちらかというと、
外構まわりをオープン外構にして、
ブロックを積む方が多い印象です。

なので、
生垣散策をする場合は、
少し古い時代に造成され、
一定区画が整った住宅街だと
事例豊富です。

昨今では、
高齢化に伴い、
毎年の選定が負担になり、
生垣をフェンス外構にする方も
出てきているようです。

しかしながら、
コンクリートブロックは
完成時は美しいものの、
黒ずんだり、
白化減少が見られて、
年を経るごとに残念な感じに
なることも、ままあります。

時を経ても、
全体としての味わいが減りにくい、
という意味では、
昔ながらの「石垣+生垣」に
勝るものはないのではないでしょうか?

生垣はすまいに宿る温もりを決める!?

近年はAI関連技術の発展が著しく、
ロボットの未来が語られる
機会も増えているようですが、
他方で、人は、元来
コミュニケーションを求める生き物なのだとか。

そのため、百貨店や高級ホテルなど、
良質なサービスを提供する場であればあるほど
人間による接客の密度も濃くなる傾向にあり、
そこに、人によるサービスの付加価値の
意味があるという話を
とある研究者の方から聞いたことが
印象に残っています。

人生最大の買い物であり、
心落ち着く場所でもある
わが家を居心地のよい住まいにするために、
手はかかるけれども、
温もりのある生垣を拵え、長年かけて
手入れしていくことの意味と愉しさは、
また格別なものがあるのではないでしょうか。

お好みに近い樹種が無事に見つかり、
おすまいにしっくりとフィットする
素敵な垣根を手に入れられることを、
願っています。

最期までお読みいただき、ありがとうございました。

どうぞ他の記事もごゆるりとお楽しみ下さい。

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