今回は、
どんぐりころころをテーマに、
歌詞や動画、手遊びなど
お子様と秋を楽しむ方法を
ご紹介します。
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目次
どんぐりころころ動画(手遊び付)
どんぐりころころが作られたのはいつ?
どんぐりころころは、
秋にもってこいの
定番の童謡のひとつです。
どんぐりころころが
つくられたのは大正時代のこと。
古い時代から
今に歌いつがれてきた
名歌と言えるでしょう。
どんぐりころころでは、
ポトリと木か落ちた
幼いどんぐりの子が
様々な場面に遭遇する。
そんなハプニングに満ちた
小さな坊やの冒険のお話が
歌詞に綴られています。
どんぐりころころ歌詞1番と意味
どんぐりころころ どんぶりこ♪
お池にはまって さあ大変♪
どじょうが出て来て 今日は♪
ぼっちゃん一緒に 遊びましょう♪
小さなどんぐりは、
ころころ転がって
うっかり池にはまってしまいます。
そこに出てきたどじょうは、
どんぐりの坊やに
「こんにちは」と声をかけます。
一緒に遊ぼうと、坊やを誘います。
歌うときの注意ポイントは、
「どんぐりころころ どんぶりこ」
正しい歌詞は「どんぶりこ」で、
「どんぐりこ」ではないのですね。
ぽちゃん!と
音を立てて池に落ちる、
そんな様子をあらわしています。
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どんぐりころころ歌詞2番と意味
どんぐりころころ よろこんで♪
しばらく一緒に 遊んだが♪
やっぱりお山が 恋しいと♪
泣いてはどじょうを 困らせた♪
小さなどんぐりは、
心優しいどじょうと、
しばらくのうちは楽しく遊びます。
ところが、どんぐりは、
だんだんわが家が恋しくなってきて
ついには、
「お山に帰りたい!」と
泣き始めてしまいます。
池に住むどじょうは
坊ちゃんを心配しながらも、
どうしたものかと困惑する、
そんな情景が描かれています。
どんぐりころころの歌詞は、
このように、
ストーリー仕立てになっていますが、
1番、2番までだと、
冒険の結末がわからないまま。
泣いているどんぐりのそばで
困っているどじょうの姿を
イメージしておしまい…というのは、
なんだか物寂しいものです。
どんぐりころころの原作は
2番までなのですが、
坊ちゃんとどじょうの
このあとの顛末が
気になりませんか?
どんぐりころころには歌詞3番がある?
出典:https://ja.wikipedia.org/wiki/%E9%9D%92%E6%9C%A8%E5%AD%98%E7%BE%A9
「どんぐりころころ」の作詞者は
青木 存義(あおき ながよし)さん。
青木さんは、
宮城県宮城郡松島町幡谷新田出身で
当時の東京帝国大学文科大学を卒業した
日本の国文学者の方なのですね。
一説によると、
どんぐりころころの歌は、
原作では2番までとなっていることには
作詞者の意図があった、とも
言われています。
「子どもたちに未来を
自分でつくってほしい」
そんな希望があったから、
あえてそのあとの展開を
歌詞の中で確定的に描かずに、
子供たちの
たくましい発想力と創造力に
ゆだねた、というのです。
ところが、
平成期になってから、
どんぐりころころに
幻の3番が存在するとの噂が
徐々に広まり出しました。
その3番とは…
どんぐりころころ歌詞3番と意味
どんぐりころころ 泣いてたら♪
仲良しこりすが とんできて♪
落ち葉にくるんで おんぶして♪
急いでお山に 連れてった♪
心優しいどじょうは
坊ちゃんのことを心配しますが
お池から出ることはできません。
そこへ
坊ちゃんのお友達のこりすが
急いでやってきて、
どんぐり坊やを
ふわふわの背中におんぶして
お山に連れ帰ってくれた、
そんな様子が描かれています。
この3番の歌詞は
1986年に
作曲家・岩河三郎氏によって
作られたようです。
どんぐりころころの作詞者
青木氏の母校で
いつからか歌い継がれていたために
「どんぐりころころの幻の3番」
として知名度を上げたこの曲は、
実は青木氏とは無関係。
なんでも、岩河氏が
3部合唱曲用にどんぐりころころを
編曲した際に付け足したものと
言われています。
岩河氏が作った時に
権利関係の届け出を行わなかったため、
いつしか作者不詳扱い
になってしまったのだとか。
坊ちゃんが泣いたまま
終わってしまう
2番の歌詞だと不憫だからという
思いがあったのでしょうか。
2番からは一転、
3番では温かみのある展開を迎え、
お山に無事戻れた坊ちゃんの姿に
安堵を覚えた方も
いらっしゃるのではないでしょうか。
どんぐりころころ歌詞4番もある?
しかし、
ここで終わらないのが
どんぐりころころ。
多くの人に長く愛されている
童謡であるがゆえに、
4番もある、というのです。
しかも、4番の歌詞を
つけたのは、
『新婚さんいらっしゃい!』
(朝日放送)で
お馴染みの桂三枝改め、
六代目桂文枝師匠。
2012年に放送された
『たまむすび』(TBSラジオ)で
六代目桂文枝は
『どんぐりころころ』への
熱い思いを語っています。
文枝さんは、この唱歌が
あまりにも好きで、
4番の歌詞を作ってしまったのだとか。
『席亭 桂三枝の落語的日常』にも
このように綴られています。
どんぐりコロコロはすばらしい唱歌だと再発見して落語にしました。
まぼろしの三番
そして私の作った四番でエンドレスになるところがよく受けるところです。
出典:http://sanshi.jugem.jp/?month=200712
どのように歌のストーリーが
「循環」するのかが、
どんぐりころころの4番の見所。
無事、お山にもどった
どんぐりの坊や。
一方で、
せっかく仲良くなれた
どじょうと別れたままでは…と、
どんぐりとどじょうを
“再会”させます。
どんぐりころころ 帰ったら♪
仲間がみんな 拾われて♪
お話し相手が いなくなり♪
ドジョウに会いに ころがった♪
そして、4番まで歌うと、
1番に話が戻ることができて、
エンドレスに循環できる、
という趣向で仕立てられています。
さらに奥深いのは、
歌詞をただ循環させるだけでなく、
ことばの置き換えによって、
歌うごとに話が膨らむように
工夫が施されているところ。
2巡目の1番
どんぐりころころ どんぶりこ♪
お池にはまって さあ大変♪
ドジョウが出てきて 「久しぶり!」♪
坊ちゃん一緒に また遊ぼ♪
2巡目からの1番で
「こんにちは」と歌うところを
「久しぶり」と変えて、再会。
3巡目の1番
どんぐりころころ どんぶりこ♪
お池にはまって さあ大変♪
ドジョウが出てきて 「また来たか!」♪
坊ちゃん勝手に 遊んどき♪
こうして、3番と4番を歌うことで、
どんぐりころころの
歌詞で表現された物語は
さらに展開・循環し、
歌うたびに心の温もり度も
増す創りとなっています。
このようにして、
「坊ちゃん」と「どじょう」が、
仲間とともに、
「お山」と「お池」という
異なる場所を通じて、
互いを思いやり、
いのちを結ぶ架け橋のような物語が
紡がれていきます。
どんぐりころころに込められた意味とは?
『どんぐりころころ』が
「大好きだ」と公言する文枝さん。
この唱歌には
環境が違っていても
主義主張が違っていても、
仲良くできるという
教えがあると言います。
多くの人の手を経ながら、
充実していったどんぐりころころ
多くの人々の心をとらえ、
愛されてきたこの童謡を
ぜひお子様とともに
歌ってみてはいかがでしょうか。
長文最後までお読みいただき、
ありがとうございました。
どうぞ他の記事もごゆるりと
お愉しみ下さい。
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