日常生活の中で、
うっかり転び、膝を打ったり、
からだを痛めてしまった、
というご経験は、誰しもあるかと思います。
そんなとき、想定外のトラブルに、
思わずうろたえてしまうことも
ありますよね?
そこで今回は、身近な、
しかし突如見舞われると困惑する
「打撲」、「捻挫」、「骨折」をテーマに、
一般的によく見られる症状や
応急処置のポイントについて
以下のトピックでお届けします。
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うっかり転んだ!見た目だけで判断はNG
思いがけずこけて、
不幸にも転び方が悪く
怪我をしてしまったとき、
まず気になるのは、
負傷の程度と対処法ではないでしょうか。
例えば、
「少し腫れているけれど歩ける」、
「強打した後違和感を感じるが、
痛みは我慢できないほどではない」など、
症状の出方や痛みの程度は
状況によって様々です。
そんな時、
「病院へ行った方がよいのか?」
それとも、
「経過観察しながら、
自然治癒を待ってよいものか?」
判断に迷う場面も
多いのではないでしょうか。
まして、
夜中や日祝日など、
診療時間外に負傷した時、
通常診療時間まで待つなど、
受診に二の足を踏みがち。
ですが、
まず抑えておきたいポイントは、
「安易な素人判断は危険」という点。
一見大丈夫そうに見えても、
体の内部を損傷している場合もあるため、
外見からのみで判断することはできません。
信頼できる専門医に診てもらい、
適切な判断と処置を受けることが
とても大切になります。
とはいえ、私たち自身も
全てドクターまかせではなく、
適切な知識を身につけておくことで、
想定外のトラブルに遭遇しても
慌てず、冷静に判断し、
応急処置等の対処がしやすくなります。
そもそも、
打撲と捻挫、骨折の違いは、
どのような原因や症状の違いとして
あらわれるのでしょうか。
打撲と捻挫と骨折の違い
ごく簡単に分類すると、
「打撲」は、関節や骨格に損傷がない場合、
「捻挫」は関節に損傷がある場合、
「骨折」は骨格に損傷がある状態
をいいます。
負傷したときの
痛みには個人差があります。
素人的には、「骨折」したら
痛みがひどくて「歩けないんじゃないか?」
などと想像しますが、
ドクターが体験した実話によると、
実際、骨折していても、
歩いて病院にみえる患者様もいるんだとか。
なので、
「歩けるから骨折していない」
と考えるのは危険で、
軽い怪我に見える場合も、
決して見くびってはいけません。
以下、「打撲」、「捻挫」、「骨折」
についてそれぞれ詳述していますので、
状況判断の基礎知識として、
また、医療機関の受診に先立つ
応急処置のためにお役立て下さい。
打撲の症状
まず「打撲」は、
簡単にいうと、何かにぶつけることを言います。
軽ければさほど痛くありません。
重度になってくると、あざができたり、
すごく痛かったりしますが、
怪我の中では比較的軽い方です。
打撲は、
筋肉の線維が潰されてしまう状態。
そのため、皮下出血斑
いわゆる内出血と痛みが見られます。
打撲の応急処置
打撲への対処方法は、
患部を冷やすことが基本。
以下のRICEが参考になります。
R (REST=安静)……患部を動かさないで安静にして休む。足には松葉杖を使う、腕は三角巾で吊るなど体重をかけないこと。
I (ICE=冷却)…炎症を抑え、痛みをとるため、患部を中心に広めの範囲で、氷のうやバケツに入れた氷水などで冷やす。冷却スプレー、冷感パックも効果 的。
C (COMPRESSION=圧迫)……内出血や腫れを防ぐため、スポンジや弾力包帯、テーピングで患部を圧迫して固定する。
E (EREVATION=高挙)……患部を心臓より高い位 置に保つことで、内出血や腫れを防ぐ。
捻挫の症状
次に「捻挫」です。
捻挫は外力により、
関節を取り巻く軟部組織
(筋・腱・関節包など)を損傷した状態。
転んだりした拍子に、
関節付近に強い力が加わり、
間接まわりの筋が切れたり、
伸びきった状態に
なってしまうことを指します。
階段から踏み外したり、
転んで手をついたりした拍子に、
転び方や手の付き方が悪いと、
足首、手首の捻挫をしてしまいます。
症状は、
腫れたり、熱をもったりするほか、
動かすと違和感を覚えます。
出血による皮下出血斑が見られたり、
体重をかけた時に痛みを感じることも。
捻挫の応急処置
痛みがさほどひどくなくても
関節の不安定感を残さないために
早期の固定やアイシングが有効です。
アイシングについては、
打撲でご紹介したRICEを参考にして下さい。
包帯かテーピングで巻いて圧迫するか、
湿布等で冷やすか、
又は、その両方で処置
しなければなりません。
捻挫の多くのケースは、
病院に行くか、数日安静をとって
様子を見れば安心ですが、
けがをして2~3日たっても腫れがひかず、
体重をかけると強い痛みが起こる、
といった場合は、骨折が疑われます。
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骨折の症状
そして「骨折」です。
骨折は、からだの一部に
とても強い力が加わったときに、
骨が折れてしまうことをいいます。
骨折は、
骨細胞の連結が絶たれる状態をさし、
ポッキリ折れた状態を想像しがちですが、
ヒビが入った状態も「不全骨折」として
骨折のカテゴリーに含まれます。
高い所から落ちたり、
自動車などの事故などや、
日常生活の所作で、変に力が加わると
軽い力でも折れてしまうこともあります。
●安静にしていても痛い、
●熱感がある、
●腫れが大きい
といった症状が特徴的に見られます。
●寒気
●激しい痛み
を伴い、顔色が悪くなって
ときには気絶してしまう人も。
骨折した部位や重傷度合いによっては
腫れが全くでないときもあるので、
見た目だけで判断することは危険です。
骨折の応急処置
骨折は、素早い対応が大事です。
骨折してから、そのままの状態で
数時間経ってしまうと、
骨が変にくっつき始めてしまい、
もう一度骨を折って、まっすぐに
くっつけ直さなければならなくなります。
そのため、骨折をしてしまった、
もしくは、骨折が疑われる場合には、
包帯を巻いたり、当て木をするなど、
その場所を固定して、病院に行く必要があります。
足を骨折した場合は、
上着などを使って、
担架のようなものを作るのも一案。
激しく骨折している場合は、
少し揺れただけでもすごく痛いので、
慎重且つ素早く運びましょう。
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最期に
いかがでしたでしょうか。
今回は、打撲、捻挫と骨折の違いと
応急処置の方法について、ご紹介しました。
思いがけず怪我をした場合、
痛みはもとより、からだが自由に
動かない不便さゆえ、
精神的にもダメージをうけがち。
「からだが資本」と言いますが、
カラダのどこかに痛みがあると
なにかと落ち着かないものです。
早期回復のためにも、
適切な応急処置と早期の受診にて
大事になさって下さい。
最期までお読みいただき、ありがとうございました。
どうぞ他の投稿もごゆるりとお楽しみ下さい。
参考URL:
http://detail.chiebukuro.yahoo.co.jp/qa/question_detail/q1033344795
http://www.ひざの痛みスッキリ.jp/?p=756
https://www.selfdoctor.net/q_and_a/2000_10/daboku/05.html