今回は、
楊貴妃が愛したフルーツ
「ライチ」の上手な食べ方と
保存方法をご紹介します。

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ライチ表面の渋皮下に何がある?

ライチは、
硬い渋皮で包まれた
中国原産のフルーツです。

レイシ、ライチ―とも呼ばれ、
旬の時期は

表面はごつごつしたうろこ状で、
その下には薄い渋皮があり、
果皮をむくと白く半透明の果肉が
出てきます。

そして、
中には大きな種が1個、
入っています。

ライチの食べ方は?

ライチ食べ方冷凍渋皮解凍方法

中国では古代より重宝され、
楊貴妃が早馬で運ばせたという
逸話もあるほどの、
上品な甘さと香りが
特長の果物、ライチ。

最近は日本でも
生の状態で手に入るようになりました。

ちょっぴりめずらしいので
買ってみたけれども、
皮が鋭く、剝き方に戸惑う方も
多いのではないでしょうか?

ちなみに、
ライチは皮の表面の
トゲトゲが鋭いほど新鮮なのだとか。

手ごわそうに見える
ライチの皮も、
剝き方のポイントをおさえると、
意外と簡単にするりと剝けます。

ライチの皮を剝くときに、
ぜひご参考にしていただきたいのが、
こちらの動画。

ライチの食べ方のポイントは、
「ライチの外皮の一か所に
切り込みを入れて、傷をつける」こと。

何個も爪でやると痛い場合は、
果物ナイフを使ってもよいでしょう。

ライチの横腹部分に一か所
切り込みを入れたあと、
両脇から軽くおさえると、
渋皮と外皮に包まれた
中の白い実がツルリと飛び出します。

ライチは、水分量が豊富で、
みずみずしいうちが食べ頃。

新鮮なうちに味わってください。

ライチの冷凍は皮ごとが基本

生のライチが余った場合、
おすすめの保存方法は
新鮮なうちに冷凍することです。

食べきれなかったライチを、
生のまま冷蔵保存すると、
4、5日もたたないうちに、
中身が変色したり、
風味が落ちたりすることがあります。

ライチは、一見頑丈な外皮に
守られているように見えますが、
水分量が多いため、
生のままの冷蔵だと傷みやすいのです。

ライチを冷凍するときのポイントは、
皮を剝かないこと。

皮に守られた状態で
冷凍することで、解凍後も
食味を損ないにくくなります。

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ライチを年中味わえる?

生のライチは、
入手できるシーズンが
夏場に限られています。

しかしながら、
最近はライチのシーズンを問わず、
業務スーパーなどで、
冷凍ライチが販売されており、
季節を問わずに入手可能です。

冷凍ライチ食べ方法

しかも、
安価で大容量。

生で買うよりも、
コストパフォーマンスに
優れていたりします。

ちなみに、
市販の冷凍ライチも、
全て皮つきで
冷凍されていますよね。

冷凍ライチの食べ方は?渋皮は?

では、冷凍ライチは、
どのように食べるとよいのでしょうか?

冷凍ライチは、
冷凍庫から出すと
カチカチ状態なので、
そのままでは食べれません。

皮も剥けませんし、
冷たすぎて扱いにくいです。

なので、
自然解凍してから
食べるとよいでしょう。

常温で解凍することもできますが、
水分が出やすいです。

暑い時期であれば、
冷蔵庫でゆっくり解凍させると
よいでしょう。

時間がなく、
解凍を急ぐ場合は、
レンジでチンして解凍する
方法もあるかと思います。

但し、レンチン解凍も、
解凍時に水分が抜けやすくなります。

なので、
急ぐ場合におすすめの
冷凍ライチの解凍方法は、
水の力を借りること。

ライチを袋に入れて、
ボールに水かぬるま湯をはり、
その中にライチを泳がせるように
浸しておくと、解凍が早く進みます。

この方法なら、
およそ30分程度で解凍できて、
カチカチだった冷凍ライチが
ほどよく食べ頃になります。

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手軽なライチレシピでティータイムを

ライチレシピ解凍渋皮

ちなみに、
完全に解凍させて、
生に近い食感を味わうのも
よいですが、
半解凍の状態で
シャーベット風のシャリ感を
愉しむのも風味がよく、
暑いシーズンにはおすすめ。

紅茶を淹れて、
その中に皮を剝いて
種を取り除いたライチの実を入れて、
ライチフレーバーのティータイム
愉しむのもよいのではないでしょうか。

但し、生でも冷凍でも、
渋味のある渋皮は、全て剝いて下さい。
美味しく味わうために、
白い実だけを食べるようにしましょう。

未熟ライチの食べすぎには注意

風味よく上品な味わいの
ライチですが、
状態によっては
事件を引き起こすきっかけにも。

輸入もののライチが多い
日本では、ライチの果樹園そのものが少なく、
起こりにくい状況ではありますが、
青いライチを空腹時に
食べすぎるのは危険なようです。

世界に目を向けると、
ライチが犯人のこんな事件が、
インドの北部で起きていました。

ムザファプールという地域で
5月半ばになると、
小さな子どもが突然意識を失い、
病院搬送が相次ぎ、
その数は数百人とも。

しかも、
搬送患者の約40パーセントがなくなり、
毎年100人規模の死者を出す
事態になっていたのだそうです。

原因がすぐに判明しなかった
この奇妙な現象について、
インドとアメリカの研究者が
原因究明をした結果、
病院搬送時の低血糖が特徴的で、
発作を起こした子供は、
特に前日の夕食を食べずに、
空腹時にライチを食べていた割合が
高かった、というのです。

患者の子供たちの多くは
貧しい地域に住み、
体脂肪率がもともと低く、
十分な夕食を摂れていないため、
空腹から、果樹園に落ちている
青いライチを食べていたのだそう。

ライチに限らず、
植物や果実・種子には
その状態に応じて、
毒性を持つものがあります。

なので、
植物や食物に関する適切な知識を、
光の部分だけでなく、
普段光があたりいにくい部分についても、
知っておくことは、有益かと思います。

スーパーに整った状態で
並んでいるライチを見るだけでは、
想像もつかなかったライチ。

楊貴妃の愛した上品なライチにも、
目線を世界に広げてみると、
ライチの生産や流通にまつわる
様々な現実が、
透けて見える気がしました。

長文最後まで
お付き合いいただきまして、
ありがとうございました。

どうぞ他の記事も
ごゆるりとお楽しみ下さい。