ネットしてたら、突然
こんな画面が出てきたこと、ありませんか?

「本日のラッキーな訪問者はあなたです!
2015年年次訪問者調査の参加者に特別に選ばれました。」

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ユーザー調査を名乗る詐欺にご注意

これ、正真正銘の「詐欺」なんです!

googleになりすまして
アンケートへの回答を求めてきます。

直感的になんだか怪しい…と思って
画面を閉じた人は大正解!!

もし、そのまま進むと、
さらに怪しげなサイトに誘導されて、
メールやパスワード、果てには
クレジットカード情報を聞いてきます。

なので、
くれぐれも大切な個人情報を
うっかり登録してしまわないよう、
十分ご注意下さい。

詐欺の巧妙な手口とは?

さて、
この詐欺、実は非常に巧妙に
作られています。

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人が油断する心のスキマを突いて
6段階のステップで徐々にハードルを
上げながら、クレジット情報の入手に至る、
というのがその手口。

詐欺ということはわかっていたのですが、
その後の展開を調査すべく、
わざとぎりぎりまで進めてみました。

ステップ1:特別感の演出

まず最初に、

「ラッキーな訪問者」ということばで
特別に選ばれたというスペシャル感を演出し・・・
sagi02

ステップ2:無料のアンケートに誘導

無料のアンケートに答えさせます。
アンケートは全部で4問。

1問目:どのぐらいの頻度でChromeを利用しますか?

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2問目:Chromeの前バージョンにはどの程度満足していましたか?

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3問目:他のウェブブラウザで使用するものはどれですか?

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4問目:どのぐらいの頻度でインターネットを利用しますか?

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ステップ3:見返り特典の紹介

全4問のアンケートに回答し終えると、
見返りとしての特典が紹介されます。

これもちょっとした演出なんでしょうか?
なにやら在庫確認の処理が行われているような
表示が現れて・・・

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そのあとにメッセージが表示されます。

ステップ4:今だけのお得感を押し出しクリックを煽る!

▼見て下さい・・・!

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赤文字で強調される「本日限り」の文字!

通常9,057円もする「HD Streaming Movies」
とやらが0円、つまりタダで手に入る!

そして、在庫数は、なんとあと「1」個!

・・・と、たたみかけて、
とにかく心理的に揺さぶります。

冷静に考えれば、すっごく怪しいんですけどね、、
使われているロゴから
googleのサイトだと思い込んでいると
案外信じてしまわないとも限らないんですよね。。

ステップ5:メールアドレスとパスワードを要求

画面中の緑のボタン
「ここをクリック」を押すと、

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ついに登場、詐欺サイト!

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ここは全て英語のページですし、URLも怪しげでした。
Chromeとかgoogleとかなんて、どこにもありません。

無料で登録できます!とうたって、
画面中央にメールアドレスとパスワードを
入力させようとしていますね。

ここでメールアドレスとパスワードを入力すると・・・

ステップ6:クレジットカード情報を要求

さらに別の画面にとんで・・・

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個人のクレジット情報の入力を求める、
という仕組みになっています。

これがユーザー調査詐欺の全貌です。

おぉ、恐ろしや~!ということで、
これ以上は、やっていません。

よくよく冷静になって考えてみれば
すんなり理解できることなのですが、
ホント、タダほど怖いものはないのです。

Chromeだけじゃない。IEやFirefoxでも…!

Chromeユーザ以外の方にも
お使いのブラウザに合わせて表示が変わって出てくるので、
ひっかからないよう注意が必要です。

Chrome(クリーム)の場合は
「2015年年次訪問調査 Chrome:ユーザー調査」

IE(インターネット・エクスプローラー)の場合は
「2015年年次訪問調査 InternetExplorer:ユーザー調査」

Firefox(ファイヤーフォックス)の場合は
「2015年年次訪問調査 Firefox:ユーザー調査」

といった具合です。

原因は?消す方法と対策は?

ChromeやIE、Firefoxのユーザー調査が
何故表示されるのかについて調べてみましたが、
はっきりとした原因や因果関係は
明らかになっていないようです。

そのため、表示を消す方法についても、
これを確実にやれば出なくなる、という
決定的な処方箋は、残念ながら
把握できていません。

表示の頻度も1度しか表示されない人もいれば、
かなり頻繁に表示される方もいる様子で、
誘導される画面も、その種類は様々で
バラエティーに富んでいます。

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対処方法については、
ユーザー調査の画面に遭遇された方々の
ご経験を眺める限り、
例えば
・ブラウザの設定をリセットした
・パソコンにインストールされていた
怪しげなアプリケーションを消した
といった方法により、表示が出なくなった、
というエピソードはある様子。

なので、
問題の画面が何度も表示されて
お困りの方は、何れかの方法を
試してみるのもよいかもしれません。

個人情報を登録してしまった場合

もし、個人情報を登録してしまった!という方は、
ただちにカード会社に連絡して、
クレジットカードを
停止することをお勧めします。

この場合、
紛失時と同様の手続で、
カード番号の変更を案内してくれる
ケースもあるそうです。

また、警視庁は
ネット専用のサイバー犯罪相談窓口を
設けています。
都道府県別の相談窓口の一覧が公開されていますので、
相談してみるのもよいと思います。

メールやパスワードを登録してしまった場合、
他でも同じパスワードを使っているなら
パスワードを変更して下さい。
メールは不信な宛先から届いたメールは
開かないようにして下さい。

急増するフィッシング詐欺

このように、ユーザの心の隙間につけこんで
偽のウェブサイトなどを使い、
本人に情報機器を操作させて
ユーザーの情報をだましとろうとする行為を
「フィッシング」と呼びます。

実は、このフィッシング、
2012年後半から急増しています。

フィッシング対策協議会が昨年発表した
「フィッシングレポート 2014」によると、
日本におけるフィッシング詐欺は
2012年には64件、約4,800万円だった被害額が、
2013年には1,315件、約14億600万円に増加。

なんと前年比で29倍にも膨れ上がったと
いうのだから、近年の増え方は異常なほどです。

インターネットはとても便利ですが、
一方で、リスクもあるんですよね…。

毎日インターネットをしない日がないほど
ネット環境が拡充した今の時代だからこそ、
詐欺に遭うリスクも増しているということに
注意を向けて、用心する必要性が
ますます高まっています。

最近は、ワンクリック詐欺も流行っており、
詐欺の手口は巧妙化する一方。

銀行を装った
ネットバンキング絡みの詐欺にも
十分な注意が必要です。

なので、インターネットを使って騙す
手口についての最新の情報や対策といった
知識をぜひ増やしてみてください。

また、
1.怪しげなサイトには近づかないこと

2.誰かから送られてきたURLを容易に信じないこと
(大切な情報の操作をするときは、
信頼できるサイトから、該当するサービスの
URLを確実に辿って操作する)

3.個人情報を安易に入力しないこと

4.おかしいと少しでも思ったら確認すること

こうした、お一人お一人の注意する気持ちと
ごく基本的な心がけが
ネット詐欺にひっかからないための
一番の対策になるのではないかと思います。

最後までお読みいただき、ありがとうございました。

おひとりでも多くの方が、詐欺被害に遭われないために、
この情報がささやかながら役立てば幸いです。

では、また次の投稿でお会いしましょう!