銀杏の実は
古くから食用にされてきた実です。

漢方では銀杏を『白果』と呼び、
薬用としても銀杏は使われてきました。

しかし、
食べ過ぎると中毒を起こすので、
注意が必要です。

今回は、
●銀杏を食べ過ぎは危険!
をテーマに、
●銀杏による中毒症状とは?
●応急処置の方法
●どのぐらい食べたら中毒のリスクが高まるのか?
に触れながら、以下のトピックでお届けします。

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銀杏中毒とは?

銀杏中毒は、
終戦後、食べるものが少なかった時代に
事故が多発したと言われていますが、
最近でもトラブルは発生しているようです。

特に、
子供など、からだの小さい人を中心に、
少し多めに銀杏を食べ過ぎると、
痙攣などを起こす事故が
起きやすいようです。

銀杏を食べ過ぎて死亡した例もあるため、
食べすぎないよう
注意を払う必要があります。

銀杏中毒の症状とは?

銀杏を食べてから
1~12時間のうちに症状が出ます。

主な症状は、嘔吐と痙攣
特に痙攣は、
一度去ったからとしても油断できず、
繰り返し起こることが多いようです。
また、
●不整脈や顔面蒼白、
●呼吸困難やめまい、
●痙攣や下肢の麻痺のほか、
●嘔吐や便秘、
●発熱
などの症状を伴うこともあります。

症状が出た人のうち、
約半数24時間以内に、
残りの半数は90時間以内に回復する
との報告が、日本中毒情報センター
より行われています。
参考:http://www.j-poison-ic.or.jp/ippan/M70067_0100_2.pdf

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銀杏を食べ過ぎた!応急処置と治療方法は?

応急処置として、ぱっと思いつくのは、
食べた銀杏を吐かせること・・・ですが、
無理やり吐かせてはいけないそう。

痙攣を誘発して逆効果になるため、
吐かせずに、
迅速に医療機関にかかりましょう。

医療機関では、
●銀杏の摂取量
●摂取時間
●発症時間
●症状の内容
を詳しく医師に伝えて下さい。

医療機関では、一般的に
以下のような治療方法がとられるようです。

●経過観察
症状が一時的におさまっても
再び痙攣が起きることがあるため。

●催吐や胃洗浄は行わない
痙攣を誘発するため。

●対処療法:痙攣-ジアゼパムの投与
●特異的治療:リン酸ピリドキサールの静注

銀杏の個数は?いくつ食べると危険?

日本中毒情報センターの報告によると、
銀杏を食べたとき
中毒にかかるおそれがある
目安の個数は、

●小児 7~150個
●成人 40~300個

とされています。

銀杏が原因と思われる
中毒症状が出たら
受診することは必須です。

しかし、症状が出ていなくても、
うっかり知らずに
大量に食べすぎてしまった…
という場合は、
あとから症状が出る可能性もあるため、
大事をとって
受診した場合が
よいかもしれません。

過去に食べ過ぎによる
死亡事故も起きている銀杏。

たかが銀杏とあなどらずに、
くれぐれも食べ過ぎないよう
ご注意ください。

しかしながら、
冒頭でご紹介したように、
銀杏は、漢方としても用いられる
素材です。

適度な量を守って食べる分には、
リスクは低くなるかと思われますので、
ぜひ季節の味覚を、
食べ過ぎに注意しつつお楽しみ下さい!

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