私たちの日々の活動のエネルギーの源、それは毎日食べる食事です。

みなさんは、普段どのような食事をされていますか?

和食派?洋食派?
パン派?それとも、ごはん派?

ワーキングマザーが増える中、朝は忙しいから、パンの食事が中心というご家庭も多いのでは?もしかしたら、メインを作る時間がないので、トーストやヨーグルトだけ、そして、勤務先にタニタ食堂のような美味しくて栄養バランスが考慮された社食があればいいのですが、そうでない場合には、お昼は勤務先で同僚と外食、あるいはコンビニ弁当、丼ものなどの一品料理というビジネスマンの方も結構いらっしゃるかもしれません。

イズレニシテモ・・・外食のランチの組成をよく見ていただくと、低価格で満腹感を得られるようにするための工夫が満載です。
外せないのが、揚げ物や肉料理。鶏のから揚げや、肉・魚のフライ、天ぷら、ハンバーグetc. そういった類のものは、味が濃く、メインとして好まれる上、少量でも満腹感を得やすいものです。
あとは、白ごはんや汁物がおかわり自由のところもあります。
洋食の場合だと、女性向けにパスタランチなどありますが、プチデザートがついているケースも多いと思います。
サラダやお惣菜がついていたとしても、添え程度の量。中華麺をはじめとした麺類や、親子丼やカツ丼をはじめとする、丼ものに至っては、野菜類が全くとれない場合もあります。

そして、いずれのケースも、炭水化物をはじめとする糖質と脂質でかなりの部分が占められていることがわかります。

その理由の一端は、消費者が好む上、そうしたメニュー構成が販売者側のコストパフォーマンスに貢献するから。野菜や魚は、調理すると“かさ”が減るし、下ごしらえに手間がかかる上、好き嫌いが分かれたり、小骨が多くて食べにくかったりします。原料の調達コストすなわち原価を低く抑えることができて、且つボリュームを出すことができるメニュー。それが現在の外食メニューの花形であり、主役なのです。

外食産業も、ビジネスです。ビジネスではその企業体がいかに利益を得ることができるか、によってメニューが決まるといっても過言ではありません。だって、もうからないメニューにしていたら、お店が潰れてしまいますものね・・・。

ところで、アニメ界の映画監督として不動の地位を築く宮崎駿監督は、お昼ご飯を外食に頼りません。奥様にお願いして作ってもらう愛妻弁当が、猛烈に仕事をしてきた監督の健康を支えてきたのです。奇しくも、外食産業に頼っていては、健康は維持できない、という趣旨の内容をインタビューでおっしゃっていました。

さて、便利で味付けも美味しい外食ですが、美と健康、栄養素の観点から中身をチェックする視点を養っておくことも大切だと思います。時間の許すときには、極力台所に立ち、ひと手間をかけて、手料理をしてみるのが、一見遠回りに見えるけれども、もしかしたら、ダイエットへの一番の近道なのかもしれません。カラダを癒すことで、心身ともに元気になり、付随する思わぬ効果が得られること、請け合いです。

話を本筋に戻します。コンビニや外食産業の発達に伴い、食生活が激変した現在、糖質の過剰摂取による病気が加速度的に増加しているという報告があります。それは、何も、お菓子やジュースといった、砂糖のことだけではありません。

ごはんやパン、麺類といった、炭水化物を多く含む食事に加え、ビールや甘いワイン等のアルコールもまた、血糖値を上昇させる要素になるからです。実際、私達の今の日常の食は、先ほど少し振り返っただけでも、まさに糖質のオンパレード。毎食毎食、主食として、ごはんやパン、麺類をお腹いっぱい食べ続けると、デスクワークのビジネスマン&ウーマンの方などは、簡単に1日の必要エネルギーを超えてカロリーを摂取してしまうことになります。

糖質はエネルギー源として必要ですが、過剰に摂取すると、困った事態を引き起こします。
というのも、体内で使いきれないブドウ糖は、インスリンの働きで中性脂肪に変えられて、脂肪組織に溜め込まれます。そして、中性脂肪がどんどん増えていくことにより、肥満を引き起こすのです。中性脂肪も、それが蓄積された結果としての肥満も、まさにダイエットの天敵!

さらには、肥満は見た目だけの問題ではありません。むしろ肥満によって体の内部に引き起こされる様々な悪影響が、大変恐ろしいのです。

肥満に陥ると、血液中に含まれる血糖や脂質のコントロールがうまくできなくなります。つまり、代謝異常を引き起こします。そして、代謝異常により、血管は弾力性を失い、劣化していきます。
その結果、動脈硬化や脳卒中、心筋梗塞といった他の病気のリスクが高まるのです。これが、いわゆる「メタボリックシンドローム」の状態です。

メタボリックシンドロームが現在社会問題化していて、大変身近な問題であることは皆様ご周知のところと思います。
そして、その原因が糖質の過剰摂取にあって、普段の食事と密接にかかわっているからこそ、その弊害を避けるための手段として「ケトン体」が急速に注目されるようになってきたのです。

ケトン体は脂肪を燃焼して、心身を活性化させてくれます。また、ケトン体そのものが、アンチエイジングに有効で、カラダの中の老化を抑制する抗酸化物質であることも報告されています。
では、ケトン体はどのようにして生じるのでしょうか?
実は、「ケトン体はブドウ糖を使い切ったとき」に合成されます。
そのため、糖質を頻繁に摂取していると、ケトン体が合成されにくくなります。ケトン体に活躍してもらうカラダになるためには、食べ物から摂る糖質の量を制限する必要があるのです。

さて、ここで少し想像してみてください。

ご飯やパンといった炭水化物を食べない、すなわち糖質を制限すると、どのようなことがカラダの中で起きるのでしょうか?

糖質を制限して、血液中や肝臓に溜め込まれているブドウ糖を使い果たすと、脂肪細胞に貯蓄されている中性脂肪が分解され、遊離脂肪酸となって血液中に送り出されます。この遊離脂肪酸が肝臓に送られて、分解されると、ケトン体となります。
肝臓で合成されたケトン体は、血液に運ばれて全身にいきわたります。
ケトン体の血中濃度が高くなると、脳にも送られて、エネルギー源として利用されるようになります。
ケトン体が合成されるようになれば、カラダ中の脂肪が燃焼されて、体脂肪が落ちていき、カラダにとって適正な体脂肪率に変化していくことになるのです。

ケトン体に働いてもらうためには、「糖質の量を制限すること」が鍵になること、ぜひこの点をおさえて下さい。

次は、ココナッツオイルを使ったダイエットの方法に、具体的に踏み込んでいきます。

お楽しみに~☆