お盆の里帰りにあたって、
ご先祖様の霊を迎える準備は様々。

地域によって、しきたりや慣習も
細部が異なりますが、
お墓やお仏壇に
お花をお供えすることも多いですよね。

しかしながら、一般的に
どのような仏花を選ぶとよいか」は、
案外知られていないもの。

具体的に何がダメで、何ならよいか、
問われると、答えに戸惑う方も
多いのではないでしょうか?

そこで、今回は、
お供えの花を準備する際の
仏花の選び方やマナーについて
そのルーツとともに、ご紹介します。

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お盆の仏花とお供えの意味

お盆は、日本古来の風習です。

8月半ばのお盆の時期、
あの世に旅立ったご先祖様が、
この世にお戻りになり、
家族と一緒に過ごす特別な期間として
考えられています。

ご先祖様は、いわば
自分たち自身のルーツ。

そのために、地方などでも、
例えば、お盆の時期に殺生をしない、
農家さんなどでも、お盆の期間は仕事をせず、
かがり火をたいて、鐘を鳴らして
門先までお迎えに行くなど
いくつかのしきたりが守り継がれてきました。

お盆には「五供(ごく)」と呼ばれる
お供え物を一般的に行い、
ご先祖様をおもてなしします。

五供の意味とマナーについては、
こちらの記事で詳しくご紹介しています。

実は、「お花」も五供のひとつ。

お墓や仏壇に
灯明や線香、果物、盆菓子などとともに
お花をお供えし、感謝の気持ちとともに
ご先祖様をお迎えするお品のひとつとして、
考えられているのです。

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仏花の選び方は?

さて、お墓やお仏壇に
お供えする「仏花の選び方」ですが、
実はいくつか守っておくと無難なマナーがあります。

スーパーの店頭などで、
既にセットになって販売されている花束は、
まず無難にまとめられているので、
あまり気にする必要がありません。

よくあるのが、色の異なる
複数種類の小菊を中心に、
リンドウなど、色目のお花が
バランスよく添えてあるパターンです。

そういった既製品ですませる場合は、
よいのですが、そうではなくて、
少し気をはって特別に準備したり、
自分でお花を選んで、
オーダーメイドで作ってもらう時には、
仏花として適切な花や選び方のコツ」を
知っておくと便利で安心です。

お墓参りお供えに向かない花は?

お花は色も形も千差万別。

様々なものがお花屋さんでも
扱われていますが、
仏花には、「あまり適さない」と言われる
お花たちがあります。

「蘇悉地経」によると
仏花の禁忌は、
●刺のある花、
●黒い花、
●異臭のある花
とあります。

この他、生花の口伝では、
●毒のある花、
●つるに咲く花
などは、仏花には使わぬものとされています。

また、花によって散り方も異なります。
散りやすく、花びらがよく落ちる花、
水持ちが悪く、すぐにしおれてしまうお花は、
せっかく活けても残念ながら、
長く美しさを保つことができません。

そのため、縁起の意味でも、
周辺の掃除という物理的な事情からも、
好まれにくいと言えるでしょう。

例えば、
秋の花「萩」も大変散りやすく、
たくさんの花ガラが落ちます。

改めてまとめてみますと、
避けておく方が無難なのは、
以下の特性を持つお花と言えるでしょう。


●トゲのある花
●毒をもつ花
●黒い色や異臭のある花
●つる性の花
●強い香りを放つ花


具体的には、
●バラ(トゲ)
●ヒガンバナ(毒)
●ノウゼンカズラ(毒、ツル)
●クロユリ(黒、異臭)
などが該当するかと思います。

ちなみに、
クロユリの花言葉は、
「愛と呪い」で、ハエを呼び寄せる
独特の匂いを放つのだとか…

こうした独特の特性を持つ花は、
よほど故人がこだわり大好きだったので、
どうしてもお供えしたい、などといった
格別の事情がある場合は別として、
通常はお供え用の仏花としては、
避けておくのが無難です。

ちなみに、
紫陽花も、毒を持っていることを
ご存知でしょうか?

しかし、
京都の法然院で散華として
紫陽花が使われていた事例をひきあいに出し、
紫陽花は問題ないというご意見もあるようです。

従って、
仏花に向く・向かないの判断基準は
あくまでもひとつの目安であり、
これは絶対にダメという線引きが
具体的に全国共通の認識として
固まっているわけではなさそうです。

しかし、特に親戚同士が集まるなど、
改まった場では、癖のある花は、
仏花としては差し控えるのが無難と思われます。

仏花の本数、種類と色目はどうする?

予備知識として、ぜひ
知っておくとよいのが、仏花の本数。

一般的には、仏花の本数は
「奇数」がよいとされており、
3本、5本、7本で揃えることが多い様子。

なお、仏花は、1対でワンセットなので、
左右対称に配置できるよう
2本用意して下さい。

また、
仏花の色は、通常明るい色で
まとめていくことが多く、
仏花の本数の違いによって
色目も左右されます。

全体の仏花の色調は、
3本で構成する場合、
白、黄、紫」がおすすめ。

また、5本の場合は、
白、赤、黄、紫、ピンク」を基調とした
組み合わせで作るとバランスがよくなります。

仏花の形は、
長めの花を1本を中心に、
ひし形になるよう整えるのが一般的。

こうした仏花の本数や色調、
組み合わせ方の知識は、
後述する予算との兼ね合いも
あるかとは思いますが、
実際に、フラワーショップなどで
お供えのお花を作ってもらう時の
ひとつの参考として、
活用してみてはいかがでしょうか。

最後に

以上、仏花にこめられた意味や
選び方のマナーについてご紹介しましたが、
いかがでしたでしょうか。

繰り返しになりますが、
仏花は、お供えする人の心が
たくさんこもっていることが
一番大切であり、大前提になります。

ご先祖様をはじめ、
故人に想いが届くような
たっぷり気持ちをこめた素敵な仏花を
ぜひお供えして差し上げて下さい。

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